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◎2010年9月更新

 
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35mm判フィルムカメラ「CONTAX」の機材

ツァイス・レンズに魅せられて

写真撮影を趣味として始めて最初に購入したのがキヤノン製のカメラとレンズでしたが,主テーマが山岳写真の分野になってからはコンタックスとその純正レンズ(Yashika/Contax マウント)に切り替えて現在に至っています。

私の山岳風景写真の大部分は「太陽に向かってシャッターを切る(=逆光・半逆光で撮影する)」というスタイルで撮影しているために,逆光に強いレンズが必要だったからです。

長期に渡ってレンズを追加していき,最終的には18mm~300mmまで一揃い持つに至りました。

補足:ご存知と思いますが,このメーカー(KYOCERA)はカメラ業界からは撤退しました。

山岳風景および山野草撮影機材

■主カメラ:CONTAX RTSⅢ

CONTAX RTS今では珍しくなったマニュアルフォーカス(MF)カメラですが,山岳風景写真ではむしろオートフォーカス(AF)カメラよりも使いやすいのではないかと思っています。基本的には前景から遠景までピントが合うように被写界深度を意識して撮影するので,視認し易い絞りリングと被写界深度目盛が付いているレンズが使いやすいからです。

また,このカメラの特徴の1つは視野率100%のファインダーですが,厳密な構図をとる際には必須の条件であるとさえ思っています。実際,使ってみると実に気持ちのよいものです。視度補正機能による微調整でさらにファインダーを見やすくなります。

微妙なブレを心配しないといけない条件下で撮影する場合は「ミラーアップ機能」が重宝します。

今は製造されていませんから,中古を手に入れるしかありません。デジタル一眼レフカメラの普及に伴い,このカメラの中古価格もかなり安くなりました。

■副カメラ(1):CONTAX 159MM

最初に購入したのがこのカメラです。RTSⅢを手に入れてからは,山行の道中の風景やスナップをネガフィルムで撮る時に多用しました。今では出番は少なくなりましたが,まだまだ現役です。

■副カメラ(2):CONTAX S2

コンタックスシリーズの中で初めてのメカニカル・シャッターを搭載した完全機械制御式のカメラです。要するに,電池なしで撮影できるというある意味「優れもの」的ユニークなカメラです。

測光方式として中央部重点平均測光ではなくスポット測光を採用している点もユニークです。

電池が要らないので山でバックアップとして使うには理想的なカメラです。また,夜景写真をフィルムで撮りたい人にもお薦めしたいカメラです。

ツァイス・レンズ全般について

レンズは「逆光に強い」という理由で純正レンズのみを使用しています。同じ理由で純正といえどもズームレンズはアルプス遠征以外では使用頻度は極めて低いです。機材を減らす必要があるときに出番があるという感じです。体力が落ちてきたことを考慮すると,山での望遠ズームの出番は増えるかもしれません。

コンタックス用ツァイスレンズの絞り羽根の形状には問題があり,背景のボケた点光源に絞りの形が現れるような条件ではその欠点が顕著になります。幸い,山岳風景撮影ではあまり問題となりませんが,高山植物のマクロ撮影のような条件下では絞りの選択にも気を使う必要があります。

この問題はポートレートレンズと称されるようなレンズについても同様です。ただし,後期型ではかなり改良されているものもあります。

コンタックス用の最大の欠点はその「重量」でしょう。とにかく重たいです。しかも大きいです。自重だけでも持て余している昨今ではこの重さが堪えています。

■広角系レンズ

Distagon T* 25mm F2.8 MM撮影ポイントによって携行するレンズをこの中から選びます。25㎜と35㎜は常用レンズです。28㎜は25㎜+35㎜の代わりに携行します。特に,アルプスでの撮影で機材を減らしたいときに使ってきました。18㎜は常時携行するレンズではなく,特別な撮影意図がある時のみに携行します。

 

■標準系レンズ:

Planar T* 50mm F1.4 MM撮影ポイントによって携行するレンズをこの中から選びます。後述の50mmマクロレンズを携帯するときは50mmを持たないことが多いので,その際は35mmと60mmの間を埋めるために45mmも携行します。

 

 

■望遠系レンズ:

望遠系レンズは意外に使用頻度が少ないです。この中では,100㎜はマクロレンズなので高山植物・山野草を写す目的がある時は望遠レンズを兼ねて携行することがあります。望遠接写をやる可能性がある場合には180㎜を携行します。

超有名な【Planar T* 85mm F1.4】は【Sonnar T* 85mm F2.8 AE】よりも逆光耐性が強かったので山や高原で使うことがありましたが,ほとんどは平地の自然風景や花,家族の写真を撮るのに多用しました。

■マクロレンズ

山野草の撮影には無くてはならないレンズです。今では山野草はデジタル一眼レフで多くを撮りますが,フィルムで残しておきたい山野草はポジフィルムで撮っています。簡単に行けるところは中判で,歩行時間が長い所は35mmで,という風に使い分けています。

2分の1倍までの撮影倍率しかないのが欠点ですが,その分,コンパクトなレンズになっています。このレンズを手に入れてからはアルプス撮影行には必ず携帯しました。

ホームグラウンドの山域などでは,通常は100mmマクロとのセットで使用しています。絞りの形状が現れた点光源のボケは現在の他メーカーの評判の良いマクロレンズと比較して決して美しいとは言えません。総じてこれがコンタックス用ツァイスレンズの欠点です。レンズフードは必要ありません。

等倍までの撮影が可能です。その分,上記のコンパクトタイプに比べて大きくて重たいのが欠点です。マクロレンズ1本だけ携帯するときにはこのレンズを使用します。上記レンズと同様に,絞りの形状が現れた点光源のボケは現在の他メーカーの評判の良いマクロレンズと比較して決して美しいとは言えません。ここに紹介している中ではこのレンズが一番硬い印象になります。レンズフードは必要ありません。

プロも絶賛したレンズです。等倍までの撮影が可能で,一番出番が多いマクロレンズです。このレンズを使用したマクロ撮影での三脚使用率はほぼ100%です。絞り開放のボケ味は極めて良好です。

一方,中間絞りではタムロンの90mmマクロのような円形絞りに近いボケは望めません。絞り羽根枚数とその形状の違いからか上記の2本のレンズほどではありませんが,絞りの形状が現れた点光源のボケは現在の他メーカーの評判の良いマクロレンズと比較してそれほど美しいとは言えないかも知れません。レンズフードは必要ありません。

■ズームレンズ

逆光時のフレア・ゴースト対策から,山岳風景写真ではズームレンズは極力使わないようにしてきました。携行する場合は,機材を減らしてザックを軽くしたい時です。特に中判カメラのサブカメラとしてコンタックスを使う場合にはズームレンズの使用頻度が高まります。

一番よく使ったのはアルプス山行の時でした。たまにしか出かけない自分のテリトリー以外の山域で「作品」をものにするのはかなり難しいので,機材選択では拘りを捨てて機動力を優先することにしています。

■その他の情報

●フィルター
レンズ保護用フィルターを常時使用しています。PLフィルターは,水面の反射などを取って色に深みを出したいときなどに限定して使用することがあります。一応,常時携行しています。渓谷や滝の撮影ではNDフィルターを使用することがあります。

●フィルム
昔はコダクロームを使用していましたが,ベルビアが誕生してからは主にベルビアをずっと使っています。感度が100になったので使いやすくなりました。最近はベルビアFを主に使っています。

●三脚・雲台
三脚はジッツオ製品の大・中・小を愛用しています。歩行距離が長いときは中型のカーボン製のものを使用します。比較的短距離の歩行で中判を併用する場合はアルミ製の大形のものを使っています。

中型のセンターポールは一番短いものと交換しています。理由は,ブレ対策としてセンターポールを使用しないためと,山野草撮影のためにローアングル撮影がしやすいようにするためです。

雲台は複数のメーカーのものを,その用途に応じて取り替えながら使っています。ジッツオ製とベルボン製が多いです。

2009年より,梅本製作所の雲台とクイックシューを主に使っています。⇒ 内部リンク

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