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FUJIFILM GS645S Professional(1984年発売開始/現在,生産終了)
FUJIFILM GS645S Professional の仕様 | ||
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形式 |
セミ判(6×4.5cm判)距離計連動カメラ | |
使用フィルム | 120(15枚)/220(30枚) | |
レンズ | EBC FUJINON W 60mm F4.0 | |
シャッター | 機械式レンズシャッター(T・1~1/500秒) | |
ファインダー | 二重像合致式連動距離計(1m~∞) |
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露出制御 | 外光式マニュアル測光 | |
その他 | レンズプロテクター付/セルフタイマー付 圧板120・220切り替え式 |
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重量・サイズ | 766g/W147×H114×D90mm |
今では珍しくなってしまった完全マニュアル操作のカメラです。しかも,「レンズシャッター+レンジファインダー」という仕様なので,全自動カメラが当たり前の時代にあって古めかしさを感じる人が多いかもしれませんが,山行ではこれがかなりの優れ物なのです。
主な長所として次のようなことが挙げられるでしょう。
- マニュアルであるが故に電池がなくても写真を撮ることができる。
- 中判にもかかわらず重量が766gと突出して軽い。
- 60mm(35mm判の約37mmに相当)という画角は山の写真では使用頻度が大変高い。
これに付け加えて,内蔵の露出計は実に正確です。撮影者が被写体のどこで計測すべきかという理屈が分かっていれば段階露光の必要もないくらい標準的な露光になります。また,レンズは逆光にかなり強いという印象があります。
一方で,レンズが固定式なので60mmでしか撮れないのが欠点にもなります。私の場合,主にこの理由で最初からサブカメラとして購入し常にそのように使用し,メインカメラとなることはありませんでした。35mm一眼レフを主機材とした石鎚山撮影行によく携帯したものです。
しかし,FUJIFILM GA645Zi Professionalを購入してからは出番がなくなってしまいました。
FUJIFILM GS645S Professional
FUJIFILM GS645S Professional の仕様 | ||
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形式 |
セミ判(6×4.5cm判)AF全自動距離計連動カメラ | |
使用フィルム | 120(15枚)/220(30枚) | |
レンズ | スーパーEBC FUJINON 55mm(F4.5)~90mm(F6.9) (35mm判相当34mm~56mm) |
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シャッター | AE電子式レンズシャッター(マニュアル設定可能) B・2秒~1/700秒 |
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ファインダー | 透過型液晶ブライトフレーム付実像ズームファインダー |
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露出制御 | 外部中央部重点測光 露出補正 1/2ステップ刻み | |
その他 | レンズプロテクター付/セルフタイマー付 ポップアップ式内蔵ストロボ付/画面外データ写し込み機能付 圧板120・220切り替え式 |
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重量・サイズ | 885g/W161.5×H108.5×D73mm(沈胴時) |
マニュアル撮影も可能ですが,フィルム巻上げも含めて全てオートで撮影できるのが最大の特徴です。レンズは35mm判で34mm~56mmまでカバーするズームなので,上記の「FUJIFILM GS645S Professional」に比べて用途が格段に広くなり,贅沢を言わないで割り切れば,石鎚山でもアルプス山行でもメインカメラになり得るでしょう。
主な長所として次のようなことが挙げられるでしょう。
- レンズが半沈胴式なので収納時にかさばらない。
- ズームレンズのおかげでGS645S Professionalよりも使用範囲が広い。
- 撮影データを写し込むことができる。露出の勉強にはこの機能は大変役に立つ。
その反面,全自動であるが故に,特に寒いところでは電池の心配をしなければならないなどの欠点も生じるのは仕方ないところでしょう。また,ズームレンズの弊害として単焦点レンズに比して逆光に弱いという特性があります。
その上に,被写界深度目盛りがないのも風景写真家にはつらいところです。私はメーカーよりこのズームレンズの被写界深度表を取り寄せ,必要な領域だけをボディに貼り付けて参照しています。
もう1つの欠点として,ケーブルレリーズを使っての撮影では,ピント合わせも露出もマニュアルになるのはあまり使い勝手がよいとは言えないでしょう。電磁レリーズにして欲しかったと思います。
長所と欠点を考慮すると,銀塩35㎜一眼レフやデジカメとの組み合わせにおいて,ここ一番という大切な被写体はこのカメラで高画質に撮影する,といったような使い方がお奨めです。
ズームの焦点領域が望遠側は我慢するとしても,もし広角側が35mm判で28mm相当あれば機材をますます軽くしたいと思うようになる将来の山行ではこれ一台で用が足りるだろうと思うと,スペック的にはそれが一番残念です。
FUJI GW 690ⅡProfessional
FUJI GW 690ⅡProfessional の仕様 | ||
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形式 |
距離計連動式カメラ(全機械式) | |
使用フィルム | 120(8枚)/220(16枚) | |
レンズ | EBC FUJINON 90mm F3.5(35mm判39mm相当) | |
シャッター | 機械制御式レンズシャッター(T・1~1/500秒) | |
ファインダー | レンジファインダー式ブライトフレーム付 |
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露出制御 | 露出計なし | |
その他 | 120/220の切り替えはフィルム圧版による | |
重量・サイズ | 約1500g |
観光地で集団写真を撮るときの業務用カメラとして知られています。レンズ部分が大きく突き出しているので収納性は決してよくありませんが,横(縦)の広がりがある風景を精密描写したい時には威力を発揮します。
当然,ノートリミング前提で撮影します。全紙サイズにプリントした時の精密描写の美しさとグラデーションの豊富さは特筆に値します。セミ判とは明らかに一線を画します。
主に35mm一眼レフとの組み合わせで携帯します。フィルムサイズに比して軽量なのとレンズ性能に対する信頼性がこのカメラを選択させました。逆光にもかなり強い方だと思いますが,強烈な光線の時にはやはりゴーストが出る時があります。
一眼レフと違ってレンズシャッターなのでブレの心配をする必要がなく,三脚も軽量タイプの中型で十分役に立つのも有り難い点です。ただし,全機械式制御なので,別にスポットメーターなどの露出計が必要です。
この後継機種には標準で水準器が付きましたが,これにはついていないのでボディ左上に丸い水準器を瞬間接着剤で貼り付けて使っています。下取りに出す気はないのでこういうことも平気でできます。