主な長所として次のようなことが挙げられるでしょう。
(1)全645判一眼レフカメラ(標準セット)の中で最軽量である。
(2)各レンズが比較的軽い。
(3)システムとして充実度が高い。
その一方で,欠点として個人的に感じるのは次のような点です。
(1)私が使っている一眼レフ機材の中では一番ゴースト・フレアに弱い。
(2)ミラーショックが大きいにも関わらず「ミラーアップ機能」がない。
(3)露出補正値が1/2EV段階や1/3EV段階がなく1EV段階でしかできない。
欠点(1)は,古くからの写真屋さんたちのペンタックスのスーパーマルチコーティング(SMC)に対する評価は高いようですが,私の経験では「ゴーストが出るな」と思ったときはほぼ100%出ます。一時は逆光以外の条件の時に使用していたほどです。
欠点(2)は,シャッター速度によっては細かなブレとなって表れます。あくまで私の経験においてですが,雲台も含めて2~3kgクラスの三脚ではまず防げませんが,4kg以上の三脚を使うとこの問題は解消されます。
欠点(3)は,メーカーにおいて自動巻上げの「C・S切り替えダイヤル」を1/2EV段階の露出補正ダイアルに交換するという改良を施してもらうことで解消されました。私はこの改良後から大切な場面でもオート露出を使うようになりました。 |