観光地で集団写真を撮るときの業務用カメラとして知られています。レンズ部分が大きく突き出しているので収納性は決してよくありませんが,横(縦)の広がりがある風景を精密描写したい時には威力を発揮します。当然,ノートリミング前提で撮影します。全紙サイズにプリントした時の精密描写の美しさとグラデーションの豊富さは特筆に値します。セミ判とは明らかに一線を画します。
主に35mm一眼レフとの組み合わせで携帯します。フィルムサイズに比して軽量なのとレンズ性能に対する信頼性がこのカメラを選択させました。逆光にもかなり強い方だと思いますが,強烈な光線の時にはやはりゴーストが出る時があります。
一眼レフと違ってレンズシャッターなのでブレの心配をする必要がなく,三脚も軽量タイプの中型で十分役に立つのも有り難い点です。ただし,全機械式制御なので,別にスポットメーターなどの露出計が必要です。
この後継機種には標準で水準器が付きましたが,これにはついていないのでボディ左上に丸い水準器を瞬間接着剤で貼り付けて使っています。下取りに出す気はないのでこういうことも平気でできます。 |