HASSELBLAD 503CXでの撮影のために購入したスポットメーターです。他の機械制御式カメラやPENTAX 645での撮影時にも使用しています。マニュアルカメラではこのメーターがないと事実上,撮影ができません。このメーターのおかげで大きな露出のミスもしないで済みましたし,ワンチャンス(ワンレリーズ)の撮影でも適正露光のプラス・マイナス0.5EVの範囲内に収めることができました。
このメーターの最大の特徴は受光角が1度ということと演算機能が付いていることです。たとえば,PENTAX 645NⅡのようにカメラにスポット測光機能が付いているものもありますが,画面の中央部1%の範囲を測定するものであり,それほど厳密なものではないようです。そして,何よりも本機のような演算機能がカメラにはついていません。
演算機能の中で私が常用しているのは「ハイライト基準露光演算」です。これは「フィルム上にハイライトとして再現したい部分を測定し測定後にHキーを押すと,白くとんでしまわない限界の白として再現するように測定値を補正演算し露出値を表示」する機能です。ポジフィルムではこの機能の恩恵にあずかることが多いでしょう。 |