Back | 『秘境 乗鞍山麓五色ヶ原…滝巡りコース』遠征レポート 2006年6月12日 No.1/8 | Next |
2005年の秋に体験した「滝巡りコース」をぜひとも新緑の時に歩いてみたいと思っていた。計画はすでに秋のツアー参加直後に決めていた。問題は時期だった。それというのも,私は沢胡桃沢のニリンソウの大群落を見たいと思っていたからだ。 ニリンソウの花期に関しては昨年秋のツアー中から2種類の情報があった。そこで,本年4月上旬に直接電話で問い合わせたのだが,そのときの回答では通年は6月の末ということだった。今年は雪が多く,雪解けの状態に影響されるので遅くなる可能性が高いということだった。5月中旬にもう一度問い合わせをしてもらった方がより正確な情報が出せるということだった。それはそうだろう。一応,7月2日出発を予定しておく。 5月15日頃になって電話をする。「例年は5月の中旬から下旬頃ですが…」と係りの人は言う。 「えっ,5月!?」 電話の相手に昨年からの事情を話す。こちらがこれだけ用心して場所まで特定して問い合わせをしてこの結果では納得できない。係りの人も気の毒がって山のガイドさんの何人かに直接連絡を取って詳しい花期情報を集めてくれた。沢胡桃沢のニリンソウは今年は6月の最初の1週間くらいがピークらしい。 6月の最初は帝釈峡を予定してある。宿泊先に予約も入れてある。岳父もそれに合わせて休暇をとっている。今更キャンセルはできない。 次の日,係りの方から電話をくれた。ニリンソウの3つ目のポイントが開花が一番遅いので,そこなら10日くらいまでは充分楽しめるということだった。 10日には間に合わないが,11日出発で12日のツアー参加なら行けそうだ。無理やり仕事のスケジュールを調整した。来年の新緑の時期は尾瀬で楽しみたいと思っていたので,五色ヶ原はどうしても今年のうちに終了させておきたかったという事情もあった。 こうして予定外の時期に新緑の「滝巡りコース」に参加することとなった。 ◆◇◆コースに関する参考資料はこちらからどうぞ◆◇◆ |
●掲載画像について ほとんどはデジタルカメラで撮影したものだが,一部は銀塩で撮影しプリントからスキャナーで取り込んだものを使用している。 |
案内センターはペンタピアスノーワールド内にある。 前日には降水確率50パーセントの予報も当日になると曇り時々晴れになっていた。 登山靴に履き替えて中に入ろうとすると,見覚えのある人がこちらを笑顔で迎えてくれている。 昨秋,池巡りコースでお世話になったガイドさん(Zaima)さんだ。こちらがガイドさんを覚えているのは当たり前だが,不特定多数を相手にするガイドさんも一参加者に過ぎない私を覚えていてくれるとは感激だ。(^^) 私たちのグループについてくれるのかと期待したが,池巡りコースのグループを引率するらしい。 しばし,去年の話やら今年の花の開花状況で「旧交」を温めた。このガイドさんとは立ち寄り温泉でもまた一緒になった。よほど縁があるらしい。 |
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(2)案内センターの中の様子 今回は7時30分の出発だと事前に知らされていたので,手続きを済ませて待機。 ガイドさん(Watanabeさん)の勘違いで7時50分まで待たされる。(-_-;) 結局,9人グループになった。 |
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※画像をクリックで拡大 |
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(4)滝巡りコースの入山口 入山口はペンタピアスノーワールド敷地内の奥にある。 |
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(5)オオバミゾホオズキ 歩き始めてすぐに見たことがあるような花が…。 四国でも見るミゾホオズキの仲間だ。本種は中部地方以北が分布域となっているので,四国では見られない。 ※大きな画像は後からお目にかけよう。 |
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(6)マムシグサ? あえて見たくはない花だ。(-_-;) |
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(7)オドリコソウ 白花は東日本に多く,西日本ではピンク系が多いらしい。 |
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(8)クルマバソウ |
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(9)ラショウモンカズラ |
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(10)ユキザサ |
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(11)ウワバミソウ ガイドさんたちは別名の「ミズナ」で紹介していた。 飛騨地方では代表的な山菜の1つらしい。 |
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(12)ヨグソミネバリ(ミズメ)の大木 ナナカマド,コミネカエデ,コシアブラなどが着生している。 |
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(13)ベニバナイチヤクソウ 図鑑で知っていた憧れの花の1つだ。分布域が中部地方以北なので四国では見られない。 このコース上では全て蕾だった。翌日,上高地で一輪だけ開花したのを見ることができた。 |
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(14)ツクバネソウ 後からもう2種類のツクバネソウが出てくる。乞うご期待。 |
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(15)タイミンガサ ちょっとヤブレガサに似ている。北陸地方から近畿地方が分布域なので,四国では見られない。 |
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(16)ホウチャクソウ 四国で見るものよりもかなり大型という印象を受けた。 |
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(17)チゴユリの群生 |
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(18)チゴユリ |
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(19)コケイラン 五色ヶ原にはラン科の花がたくさん見られると昨年ツアーに初めて参加したときに情報を収集していた。 そして,最初に出会ったのがコケイランだった。四国でもあちこちで見られるので,珍しくはないが「ラン科第1号」として記念にパチリ。 きれいな個体だった。 |
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(20)トチノキの花 登山路沿いのあちこちに花序がばらばらになったものが落ちている。花弁は中央が赤味を帯びているので目立つ。 |