秘境 乗鞍山麓五色ヶ原…池巡りコース 2005年10月18日

(21)凍裂

この一帯は真冬にはマイナス20度にもなり,幹の水分が凍って裂けることがある。これを「凍裂」という。←案内人さんの受け売り。(^^ゞ

中央の木の縦の線がその跡。

  

(22)ゴゼンタチバナの実

実がつくのは必ず葉が6枚の個体。4枚の個体には花は咲かないのだ。発芽したときから運命が決まっている。←これも案内人さんの受け売り。(^^ゞ

 

(23)ヒカリゴケ

このコースでは3箇所でヒカリゴケが見られる。なぜかどの場所でもフラッシュがうまく働かずブレていた。

 

(24)日雇声(ひよごえ)滝

標高1.510m。

道を登下降を繰り返し,民話に出てくる日雇声滝のビューポイントに着いた。

日雇声滝の由来
集落の山奥から御料の桧材を川出しした。この材木を伊勢へ出すために川出しする人夫を川日雇と言った。日雇の人たちは上流から木遣(きや)りをうたいながら材を流して来た。しかしこの滝があることに気がつかず,ついにこの滝で八人の日雇画死んだ。この滝の音は,日雇の木遣りの声がするといわれている。そして,滝の名も,「日雇声滝」と呼ばれている。(参加者に配布された小冊子より引用)

 

(25)沢上谷

沢に降り立つと,勢いのある流れとオオバヤナギに迎えられる。ついでにやかましいオバチャンたちにも…。(-_-;)

その横には穏やかな流れがある。

ここで小休止。針葉樹林から発せられるフィトンチットと急流がつくるマイナスイオン。癒し効果抜群の休憩場所だ。オバチャンたちが出発したのでさらに環境は良くなった。

 

(26)籠尾清水

標高1.520m。

上の穏やかな流れの元がこれ。伏流水が湧き出る「籠尾清水」だ。

このコースでは「伏流水」という言葉がよく出てくる。

 

(27)籠尾清水の源

この岩の間から湧き出ている。もちろん味見した。(^.^)

 

(28)ヒロハツリバナの実

この時季は花がほとんどないので貴重な存在だ。

 

(29)ヤマシグレの熟した実

 

(30)ユキザサの実

家内によると,葉がもっと綺麗で,実もたくさん付いていた個体があったらしいが気がつかなかった。

私に後ろからそう教えたらしいが,周りの景色に目を奪われていた私にはそれが聞こえなかったらしい。残念! (;_:)

 

(31)倒木更新

こういう世代交代を行っている場所があちこちにあり日本庭園の様を醸し出している。

 

(32)観音岩

コメツガ林の中にひときわ目立つ大きな岩の塊が現れる。

中央の岩の窪みに観音模様が浮かび上がっているように見える。

乗鞍信仰の行者さんによる手彫りの可能性もあるそうだ。

拡大写真を見るには左の画像をクリック

 

(33)凄まじい生命力

観音岩を右に回り込むと岩の上に大きな根が水平に這っておりそこから幹が伸びている。これには圧倒された。(@_@)

 

(34)木道

滑りやすいので注意が必要。

 

(35)案内人の説明を聞く

植物の説明だったが,何の植物だが忘れてしまった。健忘症?

 

(36)林道

クマイザサが繁るシラビソの林を抜けると林道に出る。

林道を少しだけ歩いて「わさび平湿原」の入り口に向かう。

 

(37)アカミノイヌツゲ

雪が降る頃でも実が残っているので,白と緑と赤のコントラストが綺麗らしい。

 

(38)わさび平湿原

標高1.600m。山はガスっていて,乗鞍岳が見えない。

ここでまた先行グループに追いついてしまった。(-_-;)

このやかましい先行グループの後から行ったのではこの先にいる岩魚が人の気配に隠れてしまい見えないというので,我々が先に行かせてもらった。自然の中の「喧噪」は迷惑以外の何ものでもない。

 

(39)熊の足跡

この辺りには熊やカモシカの足跡がそこら中にある。初体験に少し緊張する。(-_-;)

しかし,ご安心を。この辺りの熊は人間を見ると自分の方から逃げるそうだ。「安心できるか!」とは内なる声。(^^ゞ

 

(40)わさび平湿原の木道

湿原なのでこのように環境を傷めないように木道をつくってある。

動物が歩いて草がなぎ倒されている。熊かカモシカか?

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