Back | 秘境 乗鞍山麓五色ヶ原…滝巡りコース 2005年10月17日 |
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滝巡りコースの概略 コースの標高は,起点のペンタピアスノーワールドが約1360m,コース最高点が約1620mで,およそこの範囲内でアップダウンを繰り返します。しかし,足場の悪い路面や急斜面のトラバースなど,緊張する場面も少なくありません。山は常に危険と背中合わせであることを忘れないで下さい。(参加者に配布された小冊子より引用) 乗鞍山麓「五色ヶ原」が2004年から一般に公開されることになったというニュースは新聞の広告で知った。今年の春のことだ。今までは地元の人しか入ることのない秘境であることをその時に知り,「手付かずの自然」という言葉に興味を刺激された。 去年から公開されたということは,たとえ有料ガイド付きなどの入山制限があるとしても,今は問題なくてもいずれ年を重ねると必ず何らかの「破壊」が進むことは想像に難くないので,「新鮮」な内にどうしても一度見ておきたかった。それゆえ,「とりあえずどんなところか今年一度行ってみよう」ということになったのだ。 実は,五色ヶ原は今年の夏に一度来ることになっていた。いや,実際入り口までは来た。しかし,家内の急病のためにホテルで一泊して次の日に慌てて帰らざるを得なかった,という経緯がある。今回はその仕切り直し,今風に言うと「リベンジ」だ。 ホテルの朝食が7時半からで受付最終時間が7時50分だったのでかなり慌しい朝だった。幸いなことにホテルは集合場所である案内センターから車で1分のところにあるので何とか間に合った。この朝食の時間は明日のコースのこともあるので何とかホテルに改善を求めよう。こういう交渉は私の得意とするところだ。(^.^) 申し込みを済ませてから弁当を受け取る。弁当は希望者のみ事前に申し込んでおくことになっている。弁当にはお茶も付いている。「池巡りコース」のグループは登山口までバスで移動する。そのバスが次々に出発している。 センターでコースの簡単な説明を受けてから外に出て軽い運動を行う。山の向こうに雲海があり,その向こうに白山が見えている。天気予報とは異なり,絶好の登山日和だ。 |
(1)五色ヶ原案内センター 集合場所のこのセンターが「滝巡りコース」の起点でもあり,この奥にコース入り口がある。 みんなでストレッチ体操をしてから出発。お尻を写してゴメン。(^_^;) 我々のグループは私と家内と岳父の3人だけのパーティ。 |
(2)コース入り口 入山口の標高は1.360m。 「五色ヶ原」と青い文字で無垢の一枚板に書かれている。 未知のコースなので多少緊張感もあり気が引き締まる。 |
(3)広葉樹林 ミズナラ,ブナ,コシアブラ,シラカンバなどの広葉樹林帯の中に登山道がある。いわゆる雑木林だ。これがよい。落葉がたくさんあり風情がある。 こういう森を見ると新緑の時季の様子を想像してしまう。萌黄の頃は美しいだろうな。 |
(4)オオカメノキの実 花はいつも見ているが,実は初めて見たような気がする。 |
(5)森の案内人 夏にセンターを訪れたときは女性のガイドさんは1人も見かけなかったので,担当が女性ガイドさんということを知って少し意外な感じがした。
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ナナカマド,コミネカエデ,コシアブラなどが着生している。 大きな画像で見るには左の画像の上でクリック |
(7)案内人による解説 ところどころでこのように解説を聞くために立ち止まるので,疲れている人にはこれがちょうどよい小休止となる。 |
(8)木洩れ日の登山道 ミズナラ林やトチノキやサワグルミの林へと移り変わっていく。 |
(9)黄檗(きはだ)之水場 標高1,400m。 ここの水は美味い! この後も水場はあるがここの水が一番美味しかった。 入山口からちょうど1kmの地点なので,出発の時に水筒を満たしておかなくてもここで補給すれば問題ない。 |
(10)マンモス 自然は時として面白いオブジェをつくる。 |
(11)久手御越谷 ダケカンバ林の先で右下に久手御越谷が見えてくる。 滝の音も聞こえてくる。期待が高まる。 |
(12)久手御越谷 烏帽子溶岩の岩塊が目立ってくる。 沢を渡って上流を目指すと現れるのは…。 |
(13)久手御越滝 本コース最初の滝。落差約58mの優美な女性的な滝だ。上部では紅葉が始まっている。 一幅の山水画のようだ。 |
(14)久手御越滝 上部だけアップ。惜しむらくはもう少し紅葉が進んでいて欲しかった。 この後,滝の下まで行く。 |
(15)丸太橋 危険なところはこのようにロープを張ってあるので,心理的にはとても安心感がある。 |
(16)ツリバナの実 |
(17)マムシソウの実 |
(18)樹林帯を抜ける 部分的に樹林帯を抜けて頭上が明るくなった。 このコースの道はしっかりしていて道標もよく整備されている。 |
(19)久手御越滝 この地点で標高は1.500mある。入山口から1.7kmで140m登ったことになる。こう聞けばなだらかな散策路を想像するかも知れないが,実際はかなりきついアップダウンを繰り返している。 |
(20)久手御越滝 一枚岩の溶岩が壁となっているところを水が落ちてきている。滝の下までくるとさすがに飛沫が降りかかってくる。薄霧のシャワーだ。 夏だと天然のクーラーだろう。 |