Back | 『石鎚山』山行レポート 2006年7月13日 No.3/4 |
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(41)頂上小屋 正午,下山開始。 下り始めようと思ったら,下から重そうなザックと大きな三脚を担いだ人が苦しそうに下を向いたまま一歩一歩足を進めている。 登りきるまで待ってから下りようと小屋の入り口から様子を見ていた。 うん? あっ,F氏だ。行動を共にしたことはないが旧知の写真愛好家だ。この石鎚で,時には瓶ヶ森で年に数回遭遇する。熊さんのような風貌をしているのでいかにも「山男」というオーラを漂わせている。 F氏も朝焼けを見て地団太踏んだらしい。今朝頂上にいなかった「残念さ」を共有する。しばし雑談し別れを言って下山する。 さあ,アサギマダラに逢えるだろうか。 |
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(42)ミヤマダイコンソウ アサギマダラが1頭上昇気流にのって流れるように目の前を通り過ぎて姿を消した。 |
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(43)ミヤマダイコンソウ |
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(44)天狗岳絶壁 |
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(45)ハリブキの実 |
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(46)ウナヅキツクバネソウの実 実がつく頃はうなだれていない! |
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(47)オオミズアオ 眼状紋がある。 個人的にはどうしても好きにはなれないが,記録という意味で撮影する。(^_^;) |
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(48)ヒヨドリバナ 白とピンクが混在してる。奥にある白い花はアカショウマだ。 ここはアサギマダラに逢えるかもしれないと期待していたポイントの1つだが,まったくその姿を見かけなかった。
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(49)ブナの実 数え切れないほどの実がたわわにできている。信州などではこれを目当てに熊が出没する。 |
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(50)不明の花 ギボウシの仲間らしい。 |
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(51)ツルアジサイ |
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(52)モンシロチョウ 夏型・♂らしい。部分的に薄い黄色を帯びている。 |
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(53)ツマグロヒョウモン |
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(54)ガス巻く石鎚山 |
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(55)色付いている葉 なぜか何枚かの葉が色付いている。決して枯れているわけではない。秋の紅葉のように綺麗に色付いているのだ。 |
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(56)タマガワホトトギスの蕾 咲き始めるのは早くて今月末になるだろう。 |
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このルートでイケマがたくさん咲くところがある。登る際にどれほど咲いているか確認した。3分咲きというところだが,吸蜜できる状態だと判断した。 さて,下山時に期待してその場所に近づくに連れて自然に忍び足になる。こちらの気配に気付いて逃げられないようにだ。覗くように見るが姿が見えない。その場所を行ったりきたりしながら探しても1頭もいない。 「いないね」と諦めて帰ろうとする私の背後から家内が声をかけた。「いる,いる!」 後ろを振り返ると,斜面のはるか上の方を指差している。2頭が優雅に飛翔している。我々がいるにも関わらず近くまで下りてきて登山路沿いの植物の上を飛び交っている。なかなか落ち着いてくれない。 その向こうのイケマに別の個体が止まって吸蜜し始めた。狙いをそちらに定めてとりあえずデジカメで撮る。そうこうする内に個体数が増えて最大で9頭になった。最初の2頭にも仲間が加わって何頭か数メートル先にいるようだ。 デジカメで撮るだけとって,今回の狙いであるフィルムカメラでの撮影態勢に入る。三脚を用意し,その上に中判カメラをセットする。フィルム感度100。絞りは開放にしてもシャッター速度は8分の1秒にしかならない。デジカメで撮影している間にもかなり暗くなってきていたが,2時前だというのに条件はかなり厳しい。相手は動く被写体なのでなおさらだ。フィルムで30ショット撮影したところで撮影終了。ポツポツと雨が降ってきたのだ。急いで機材を片付ける。 駐車場まで後5分くらいになって雷が鳴り始め雨が本降りとなる。 |
(57)アサギマダラ ガガイモ科のイケマで吸蜜している。このイケマは幼虫の食草らしい。 |
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(58)アサギマダラ |
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(59)アサギマダラ トゲアザミで吸密するアサギマダラはあまり記憶になかったが,調べてみると好みの花らしい。 |
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(60)アサギマダラ |