石鎚山…成就社コース 2005年6月5日

(21)前社ヶ森休憩小屋

午前9時40分到着。成就社からちょうど1時間だ。

  

(22)ツクバネウツギ

小屋手前の階段を登り切ったところに咲いていた。

5分ほど休憩して出発。

 

(23)夜明し峠

成就社を夜が明け始めたばかりのまだ薄暗い中を出発すると,ちょうど日の出頃にここに着くので「夜明し峠」という,と昔,20年ほど前だろうか,信者さんに教えてもらったことがある。真偽のほどは定かではない。(^^ゞ

中央右の木に霧氷が着くとけっこうきれいだ。

 

(24)コヨウラクツツジ

霧に濡れてしっとりとしている。

 

(25)道標

頂上まであと1kmだ。一の鎖小屋の少し手前だ。

 

(26)一の鎖休憩小屋

左奥の岩場が鎖の取り付き部分。

以前はこの小屋で登山者が多い時期はおじさんが泊り込んで飲み物を売っていた。

今どうしているのだろう。

 

(27)一の鎖

ミツバツツジが咲いていた。

今回同行した長男が6歳の頃だろうか,初めてここで鎖を経験させた。

 

(28)シロドウダン

 

(29)ミツバツツジ

ガスっていなければここから二の鎖小屋辺りが見えるのだが…。

 

(30)二の鎖元の鳥居

午前10時20分,到着。成就社から1時間40分だ。

休憩しなければちょうど2時間で弥山頂上に立てる計算だが,休憩はきっちり取る。途中から西の冠岳方面に向かうのでペース的にはここで水分を補給しておくのがちょうどよいのだ。

休憩後は当然鎖はパスして迂回路を行く。

 

(31)分岐

三の鎖小屋手前に面河・二の森方面への分岐がある。

この先でホシガラスを見た。鳴き声も何度か聞こえた。止まっている木の近くまで行くと飛び去った。

 

(32)分岐

この看板が見えたら,すぐ先を左に進むと面河,右に進むと二の森方面の分岐がある。

斜めに倒れて見えるのが,分岐を示す金属製の道標。

右への上がり口は昔は笹で覆われて見えなかったが,今はよく整備されているので通り過ぎる心配もない。

 

(33)登山道脇のミツバツツジ

この段差を超えて行く。さすがに階段などは付いていない。信者さんはここまで来ない。登山者はこれくらいは「よっこらっしょ」と超えて行くのが当たり前なのだ。

 

(34)石鎚山

ガイドブックなどにはあまり載らないアングルからの石鎚山。ここで作品を作るには極めて幸運でなければならない。それほど条件が揃うのが難しい。

朝夕のドラマが起こりそうな時間帯にここでシャッターチャンスを待つ決断がなかなかできない。ハズレの確率の方が圧倒的に高い。それなら,頂上にいた方が作品を創れる可能性が高い,となるのだ。

銀塩カメラを持ってこなかったことを後悔したのはこの瞬間。今回はこれがベストのタイミングだ。ガスの量が多からず少なからず,そして何よりも頂上小屋がガスでかろうじて隠れてくれたのはこの1秒弱の瞬間だからだ。いつかはものにしてやるぞ,と決意を新たにした瞬間でもあった。贅沢を言うなら,左下の前景の向こう側にもガスが薄く流れて欲しかった。

ついでながら,ここで作品を創るにはおそらく6×7版のカメラがベストだろう。フィルムの大きさではなく,縦横の比率の話だ。35o版のカメラでは横長すぎる。残念ながら私は持っていない。(;_:)

 

(35)撮影ポイント

上の写真を写したのはこの辺り。

ガスが動き出して石鎚が見え始めたのでいっせいに石鎚の方にカメラを向けている。

おっと,一人だけ気が付かないのか興味が無いのか,違う方にカメラを向けている。(^_^;)

 

(36)西の冠岳(1894m)

「西冠の展望台」と私が昔から呼んでいる場所がある。西冠の頂上ルートに上がったところだ。面河谷からさわやかな風が吹いてくる。風が吹くので虫もいない。弁当を食べたりコーヒーを沸かしながらゆっくり展望を楽しむことができる。

旧頂上小屋時代の話だが,撮影のために連泊したときは,昼間の弥山頂上の喧騒から逃れてここまでが私の散歩ルートだった。「雲上の散歩道」とは当時につけた呼び名だ。

この写真では見えないが頂上付近にシャクナゲが咲いている。頂上まで行こうかと思ったがボッカさんが数年ぶりの山行で太腿に負担がきているようなので見るだけ。来年の楽しみに取っておこう。

それにしても,久しぶりにこの風景を見て新しいアイディアが生まれた。今回はよいロケハンになった。

 

(37)タチツボスミレ?

石鎚の方に引き返す途中でスミレの仲間が咲いている。タチツボスミレのように見えるが,葉がどれもとても小さい。環境のため?微妙に種類が異なる?

 

(38)西の冠岳方面

石鎚の方に引き返しながら所々で振り返る。その度に違った山容を見せてくれる。シラベがよいアクセントになっている。

ここもなかなかの撮影ポイントになりそうだ。

 

(39)西の冠岳方面

ここまでが撮影ポイントとしては限界か?これ以上石鎚の方に行くと高さが出ない。前景のシラベも大きすぎるかも知れない。

 

(40)西の冠岳方面

この笹の斜面は面白いが西の冠岳の高さがさらに低くなった。

石鎚は弥山からの天狗岳や瓶ヶ森からの石鎚の山容があまりにも個性的で秀逸なために,西の冠岳方面がどうしても見劣りしてしまう。しかし,これらがアルプス縦走途中で見る山容ならりっぱに山岳写真の対象となるはずだ。

近くに超美人がいると普通美人が目立たないのと同じ理屈だ。(^^ゞ

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