「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは，学問的な言葉ではなく情緒的に，しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが，実際には種によっては標高差などの要因もあって初夏に咲くものもあります。ですが，そのイメージはあくまでも「つかの間の春を生き急ぐ小さくて可憐な花の妖精たち」だろうと思います。
写真集 No.9 －福寿草－

フクジュソウ（福寿草）

  • カメラ：デジタル一眼レフカメラ PENXTAX *istD
  • レンズ：SMC PENTAX-DA 14mm F2.8
  • レンズ：Pentax ズームレンズ（18-55mm）

◎撮影メモ：2005年3月7日撮影 　　◎撮影地：高知県大豊町

早春に明るい林床に黄金色の花を咲かせ，一番に春の近いことを教えてくれる春を告げる草，福寿草が咲き始めるのは２月下旬です。他の妖精たちと比べると大柄ですが，春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラルの１種です。日が当たっている時だけ花を咲かせますので，撮影に際しては天気と時間帯に注意する必要があります。

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