『秘境 乗鞍山麓五色ヶ原…滝巡りコース』遠征レポート 2006年6月12日 No.8/8

(141)根が岩を抱いた痕

  

(142)イワカガミ

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(143)ヨツバヒヨドリ

開花はまだまだ先の様子だ。この花があるということはアサギマダラがくるということか。

後ろのグループのガイドさんに尋ねると,8月になるとかなりな数のアサギマダラが見られると言う。

 

(144)林道

一旦,林道に降り立つ。

 

(145)下横手口

林道を少しだけ歩いて右の斜面を下る。

 

(146)ゴゼンタチバナ

 

(147)ゴゼンタチバナの群生


(148)横手鳴る滝

左奥に滝がある。轟々と迫力ある滝の音を響かす。

 

(149)展望台に向かう

 

(150)明るい林

この辺りまでくると頭上が明るくなる。

 

(151)池巡りコースが見える

 

(152)発電所跡

 

(153)ベニバナイチヤクソウの群生

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(154)ベニバナイチヤクソウ

残念ながら全て蕾だ。

 

(155)布引の滝

滝巡りコースでは,この滝は展望台から眺めるだけだ。下に降りて行くことはできない。

池巡りコースの最終ビューポイントになっていて,滝壺から眺めることができる。

 

(156)布引の滝

 

(157)布引の滝

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(158)出合い小屋

3時半頃に到着。

標高1.410m地点にある。

ここからマイクロバスで出発地点のペンタピアスノーワールド内にある「五色ヶ原案内センター」に戻る。所要時間は30〜40分くらいだ。

 

■探勝ツアーを終了しての感想

新緑の森を歩けた満足感はあるが,このまま五色ヶ原を卒業するには後ろ髪を引かれる思いもある。1つには旬のニリンソウとサンカヨウの競演を見たいという憧れであり,また1つには,木洩れ日を浴びながら萌黄の森を歩いてみたいという願望だ。

その上に,山野草の宝庫だということも実感した。足元にラン科の花が咲いているところなどそうそうあるものではないだろう。案内人に伴われての探勝ツアーなので心ゆくまで花を探しながら歩くというわけには行かないが,それでもかなり楽しめることは確かだ。

まだ未体験の新緑の尾瀬にも行きたいが,もしかすると来年の5月下旬はまたこの森を歩いているかも知れない。もしそうなら,この森に住むという妖精に魔法をかけられたのだろう。(^^)


■ツアー・グループについて

我々のグループも後発のグループも山歩きを静かに楽しむタイプのメンバーだったので参加者には恵まれた。その一方で,9人グループの我々の場合,ガイドさんが時々立ち止まって何かを説明しても最後尾にいると全く聞こえない。概略さえも分からないという状態だ。この点はガイドさん自身も気遣いをするべきなのだが,ガイドさんは当たりハズレがあるのを覚悟しておく方がよいだろう。

私たち夫婦は公正を期すために自発的にガイドさんの直後を歩いたり最後尾を歩いたり,あるいは真ん中を歩いたりして適当に位置を入れ替えた。2度目の参加だからその余裕があったのだと思う。

そこでアドバイスだが,ガイド料が割り増しになるが,気のあった者同士で小グループ(4〜5人)をつくり,そのグループだけでのツアーを申し込むのがよいと思う。そうすれば,ガイドさんの話も全員が聞けるし,騒々しい参加者(昨年は先発グループがそうだった)に不快な思いをしないでも済むだろう。


■山野草・風景の撮影に関して

グループの他のメンバーに迷惑を掛けないように撮影するには,素早く撮っても1つの花に2ショットくらいしか撮れない。コンパクトデジカメで撮影している人は1枚撮るにも時間がかかっていた。おそらくピント合わせに苦労していたのだろう。素早く撮って他の人に場所を譲るように心掛けることが肝心だ。もし,グループの皆が山野草好きで写真撮影に興味があったらグループの行動が遅れるのは必至だろう。(^_^;)

撮影条件だが,天気が良くても森の中は暗いところが多い。まして,マクロ撮影となると光量が落ちる。運悪く天気が悪ければ,事実上山野草の撮影はほとんど不可能な状況になることもある。感度を上げて400に設定(+マイナス補正)しても,絞り開放でシャッター速度25分の1秒という時もあった。だからと言って,休憩時間(水分補給程度)以外では三脚を使う余裕などはない。実際,私はすべて手持ちで撮影した。

適切な機材を薦めるなら,コンパクトカメラでも一眼レフカメラでも「手ブレ防止機能」がついているものがよいだろう。一眼レフの場合,レンズにこの機能が付いている場合とカメラ本体に付いているものがある。いずれにせよ,シャッター速度にして2段から4段ほどの効果があるようだ。

レンズは望遠系よりも広角系レンズが必要だ。35mm換算で最低でも28mmは欲しい。山野草を本格的に撮るならマクロレンズは必要だ。手持ち撮影前提で光量を考えると50mmクラスのレンズの方が使いやすいだろう。


■宿泊施設に関して

昨年はペンタピアスノーワールドへ車で1分の距離にある「ホテルヴィラ高山」に泊まった。部屋も料理もとても気に入り定宿にしようと思っていた。しかし,今年からペット(犬)と泊まれるリゾートホテル「高山わんわんパラダイスホテル」に衣替えした。

なんとなく嫌な予感がしてペンタピアスノーワールドから5分ほどのところにある「山の宿 宿儺(すくな)の湯」に宿泊した。「ホテルヴィラ高山」の3分の2ほどの宿泊料で温泉もあり,料理も地元の素材でまとめていて好感が持てる。珍しく朴葉味噌も辛すぎず美味しかった。肉料理にも一切ニンニクを使っていないのも我々には有り難い。次回もここに泊まるだろう。(^^)

「宿儺の湯」は立ち寄りの湯としても利用できる。午後4〜5時頃は観光バスで大勢がやってくるので,その時間は避けるのが良い。ちなみに,五色ヶ原のガイドさんたちも利用している温泉だ。

同じツアーグループの中に愛知県のご夫婦がいたが,近いという理由で「わんわんホテル」に泊まったらしい。レストランでも犬同士がうるさくてせっかくの料理も落ち着いて味わえなかったということだ。そして,部屋も犬の歯型があちこちにあり,あまり綺麗という印象は持てなかったようだ。


■走行ルート

興味がある人のために五色ヶ原案内センターまでの走行ルートを紹介しておこう。

名神高速道路を利用して,一宮JCTで東海北陸自動車道(約117km)に入り北上する。飛騨清美ICで降り左折し,国道158号線を松本方面に約47km進むと右手にペンタピアスノーワールドがある。大阪の吹田JCTからは約6時間かかる。新居浜からは約10時間の行程だ。


終わり

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