秘境 乗鞍山麓五色ヶ原…池巡りコース 2005年10月18日

(81)何を見つめるや?

実は,この辺りの木肌にはいっぱい熊の爪痕が付いている。この森が豊かな証拠だ。だからここの熊は里には下りてこない。

ここにも,あそこにも,と爪痕を見つけては興味津々に見つめ静かに驚愕の声をあげている。(^^)

我が愛妻(手前)もかなり高い所にある爪痕を眺めている。家内の頭の角度から高さが想像できるだろうか。

あんなに高いところまで熊は登るのだ。熊に出会ったときに木に登っても無駄だと実感として分かった。(^_^;)

  

(82)カエデ類の紅葉

このカエデ類が混在するブナ林は実に美しいところだ。

紅葉の盛りのときに来たいものだ。

 

(83)熊の爪痕を見つめる

グループ行動なので心強いが,1人で歩いていたら怖いだろうね。

我々には非日常的体験だったので,爪痕を見ている内にずいぶん時間を使ったが,興味深かった。

 

(84)日本の美,広葉樹の紅葉

筆舌に尽くしがたい美しさだね。日本人でよかった,日本に住んでいてよかった,と思う瞬間だ。(^^)

 

 

(85)熊の爪痕

これは生々しい爪痕だ。1週間も経過していないらしい。

さすがに,これは迫力があった。すぐ近くに熊がいるような気になった。まさに熊の縄張りにおじゃましているのを実感した。(^_^;)

新鮮な爪痕をご覧になりたければ,左の画像をクリックして下さい

 

(86)水場

後から出てくる布引滝の源付近。布引滝の水は伏流水なのだ。

この水をお土産に持って帰り,コーヒーなどを沸かして楽しむとよいだろう。

 

(87)横手滝

この滝は伏流水が沢に集まりさらに大きな流れとなったシラベ沢から落ちてきている。

かなり迫力のある音を立てている。轟音とはまさにこのことを言うのか。

 

(88)木製の階段

横手滝を右に見下ろすところにこの階段がある。

結構怖いよ。(^_^;)

高所恐怖症の人はいませんか,と尋ねられたが,軽い高所恐怖症の私は手を上げるかどうか迷った。しかし,手を上げてもロープで確保するだけでオンブはしてくれないので,結局,手をあげなかった。(-_-;)

落ち着かないそわそわしたような感覚がありながらも,私は問題なく降りられたので,同程度の軽い高所恐怖症程度の人なら問題なさそうだ。太鼓判!(^^)v

 

(89)横手滝

上から見る横手滝もよいが,階段の下に懸かっている丸太の吊橋から見る姿も美しいではないか。(^^)

水量もすごいが音もすごい。会話ができないほどだ。

 

(90)2つの滝

奥に見えるのが布引滝。手前が横手滝の水が落ちていって桜根滝となるが,ここがその頭。

横手滝と桜根滝の両方の轟音が聞こえる。ものすごい迫力だ。

 

(91)激流に懸かる吊橋

高度感あるよ,怖いよ!(^_^;)

 

(92)布引滝

樹間から見る布引滝も乙なものだ。ここからもじっくり狙うべきだったが,後の祭りだ。(^_^;)

 

(93)桜根滝と布引滝

滝が奏でる二重奏。

滝壺近くまで降りられるが道は狭いし,滑りやすい。要注意だ。

 

(94)桜根滝と布引滝

滝壺に降りる途中から撮影。

落水模様が今までに見た滝にはない秀麗で独特な美しさがある。伏流水が多い時期はこの岩肌全体を覆うように水の流れが濃淡の模様を作るようだ。
見たいな〜。来年だ!

この写真の撮影レンズは広角24mm相当。

時折,飛沫が下から吹き上がってくる。真夏なら天然のクーラーで気持ちがよいだろう。

右の布引滝の水は全て伏流水というから驚く。これだけの水が常に崖上部から湧き出ているわけだ。伏流水なので大雨の後でも水は濁ることはない。

 

(95)布引滝

修行僧が水行をしているように見える小さな岩がたくさんある。そういう風に見るとちょっと不気味かも。(^_^;)

 

(96)布引滝

これが布引滝の全容だ。最低でも24mm相当の広角レンズが必要だろう。

ここが降りられる場所の一番下の岩の上。濡れているので危ない。

このビューポイントで36枚撮りポジフィルムを5本使った。何しろ,団体さんがいつやって来るか分からないので焦りながらも,久しぶりに集中して撮影したような気がする。構図だけは考えたが露出は段階露光でカバーした。空が青く抜けていなかったので上部の紅葉の入れ方が難しい。次は新緑の時に狙いたい場所だ。

参考のために,レンズは35mm判で広角側は18〜21mmが欲しい条件だ。24mmだと崖の上の樹木か滝壺のどちらかが切れてしまう。

 

(97)展望台に向かう

30分ほどして,団体さんが追いついてきたから場所を譲ることになった。

満足はしていないが,潔く撤収して上部の展望台に向かう。

 

(98)樹間から見る布引滝

このアングルは昨日も確認したが,これはこれで風情がある。紅葉のときは特にポイントかもしれない。

この後,布引滝の展望台で滝を背景に記念撮影をしながら名残を惜しむ。

期待通り,いやそれ以上の滝だった。現像があがるのが楽しみだ。

 

今日のコースの起点である出合い小屋まで行って池巡りコースを無事終了した。この後,団体さんは専用のバスで帰って行った。我々は小屋の中で最後のグループが到着するのを待って一緒にバスに乗る予定らしい。あのやかましいオバチャンたちとまた一緒だが,疲れて静かになっているか,最後の滝に興奮してハイテンションになっているかのどちらかだろう。(^_^;)

小屋の中で暖をとっているうちに,歩行速度の話になった。口火を切ったのはこの私だ。
(^_^;) 

どうしても聞いておきたかったのだ。歩き始めとしては,山歩きの常識を覆すような速度だったからだ。実は,私は最初の尾根を登りきるまでは「はぁはぁ,ぜぇぜぇ」状態だった。家内もリズムができるまでかなり辛かったらしい。

参加メンバーみなさんも「速い!」と思っていたことが分かった。各夫婦の間では「今日のガイドさん速いね」と話していたようだ。案内人さんもそれを知って苦笑していた。信じられないが,いつもは歩くのが遅く他のグループに追い抜かれるらしい。それにしても,今回はたまたま皆さんが健脚揃いで幸いしたということだろう。

この後,今日の案内人さんの脱サラして案内人になったいきさつなどをお聞きして楽しく「第2の人生」について談笑した。

最後のグループが到着したのでバスに乗り合い案内センターまで戻る。例のオバチャンたちは普通に静かなグループになっていた。(^_-)-☆

岳父が私の車で迎えに来てくれている。今日は岳父が予約しておいてくれた旅館に宿泊する。7500円で泊まれる温泉宿だ。(@_@) 大きな露天風呂がたくさんある。温泉で疲れを癒しビールを飲んで夢の国に行った。

案内人さん,メンバーのみなさん,楽しかったです。これだけ感じのよい参加者に恵まれることは珍しいと思います。本当にありがとうございました。m(__)m
   

大長編レポートをお読み下さりありがとうございました。

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