天狗の森,新緑散策
前回は4月の30日に訪れ,萌黄を堪能しました。東北地方では“春紅葉”と言われれているらしいのですが,まさに紅葉のように燃えるように輝いていました。紅葉と違うのは萌黄には生命の息吹を感じる点でしょう。
今回は萌黄の後の新緑ロードを歩くのと,前回はなぜか咲いていなかった目当ての山野草をもう一度探したいと思っています。
ところで,今回は日曜日なので「高速料金1,000円」を利用すべく,高知道を走り須崎東ICで下り,197号線を走り,その後はいつもの幹線林道を上っていました。この方が一般道を走る距離が短いから楽なのではと考えたのですが,所要時間は15分ほど余計にかかった計算になります。
◎今回の撮影機材について:
レポート用画像は主にコンパクトデジカメのPanasonic<Lumix LX3>を使います。
作品作りはニコンのデジタル一眼<D300>を使用します。これに,ニコン純正の接写レンズ<AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED>とタムロンのズームレンズ<SP AF17-50mm F/2.8>の組み合わせですが,後者は結局使うことがありませんでした。
代わりに,ペンタックスK10Dにタムロンの18-200mmを付けて風景用に用いました。この機材は岳父から譲り受けたものです。
(01)登山口と駐車場
午前8時20分。
自宅を5時00分に出発。松山自動車道から高知自動車道と通り須崎東でおります。
197号への接合箇所にある道の駅「かわうその里」で朝食のおにぎりを食べます。
天狗荘横の無料駐車場に着くと,バイクが20台ほど整然と置かれていますが,乗用車はほとんどありません。
日曜日の人出を期待してか,屋台が出ています。焼きそばとかソフトクリームなどがあります。
(02)登山口のタンポポ
セイヨウタンポポがビックリするほどたくさん咲いています。この外来種の脅威を感じるのですが…。
(03)新緑ロード
このような気持ちの良い中を歩き出します。すぐ上に,テントサイトが見えます。
(04)天狗の森の尾根
天狗の森頂上はこの標識を右に折れます。
実は,ここまで登ってきて私は倒れ込んでしまいました。いつもよりしんどいのを我慢して歩いていたのですが,急に気分が悪くなってきました。
体調が悪いようです。原因を考えてみると「寝不足」しかありません。実質3時間の睡眠でした。
色黒の私の顔が蒼白になっていたようです。15分ほどハアハア言いながら横になっていると何とか立ち上がれる状態に回復し,2~3分で歩けるようになりました。
引き返すことも考えましたが,天狗の森の頂上まではそれほど辛い登りはないので,とりあえず頂上まで行ってみることにしました。前回も睡眠時間は3時間半ほどでしたので,条件にそれほど違いはないと思うのですが…。
(05)スミレ
いつもの場所でいつものようにスミレが咲いていました。タチツボスミレの仲間でしょうね。
コンパクトデジカメを使って”ノーモニター”で撮影しています。
背景をできるだけ広く入れたいのでズームを最広角側にします。そして,絞りは被写体の花を強調するためにあまり絞り込まないで撮影するのがコツです。この場合はF5.6です。
(06)スミレ
こちらは賑やかに集団で咲いています。これも”ノーモニター”での撮影です。
(07)イチリンソウ
この尾根筋は普段はあまり風景的には撮るものがありません。
しばらく進むとイチリンソウが点在するようになります。
白い花にまともに太陽が射すと撮影は難しくなります。
(08)ホソバノアマナ
目当ての花の1つです。
(09)イチリンソウ
背景にあるのは,イチリンソウの蕾とその奥にツクバネソウです。
(10)ツクバネソウ
これも目当ての花の1つです。本当は,ヨコグラツクバネソウに出会いたいのですが…。
(11)ムラサキレンレイソウ
基本種はミヤマエンレイソウ,別名シロバネエンレイソウです。
淡い紫色を帯びるものを区別してムラサキエンレイソウというようですが,普通のシロバナエンレイソウが時間が立つと淡紅紫色を帯びる場合もあるような気がしています。
(12)ヤマシャクヤク
これも目当ての花です。しかし,咲いている数,蕾を付けている数がとても少なかったです。
(13)天狗の森頂上
ここからは南面を鞍部まで下っていきます。
(14)蝶々
ちょうど上の標識の辺りで出会ったのですが,まるで我々を先導するように登山道沿いにしばらくの間下っていきました。
(15)新緑
これがこの時季にこの森を歩く最大の楽しみなのです。
(16)鞍部の休憩ポイント
いつもここで水分補給を兼ねて休憩します。
頂上からは左上から下りてきます。黒滝山へは右奥に進みます。
しばらく休憩した後,今日は黒滝山はパスすることにしました。まだいつもの状態には戻っていないのが歩いて分かります。
いくつか気になる花もあるのですが潔く諦めます。
(17)分岐
上のベンチから南を見るとこの分岐があります。どちらを下っても横道と合流し,駐車場まで続いています。
せめて横道を長く歩こうと左を下りることにしました。
(18)若葉
目に眩しいような新緑です。
(19)新緑
今回も前回と同様に,立ち止まっては首が痛くなるほど上を見ました。今しか味わえない感動です。
(20)横道との合流点
午前10時25分。
左上から下りてきました。右奥へ進むと大引割です。特に興味はないので,まだ行ったことありません。
天狗荘まで2.5kmとあります。この2.5kmを大切にして新緑を楽しみたいと思います。