『四国カルスト…天狗の森』散策レポート 2007年5月9日 No.1/4

萌黄から新緑に衣替えの森に山野草を求めて

 

5月3日に岳父と伴に天狗の森の横道(四国の道)を2kmほど歩いた。山野草はまだ種類も多くなく,むしろ,東北地方では春紅葉(はるもみじ)と称されることもある「萌黄の旬」を楽しむというのが目的だった。

その萌黄もほとんど終わろうとしている今回は「天狗の森・黒滝山周遊コース」を歩く予定だ。前半は尾根を歩き,やがて横道との合流地点まで下り横道(四国の道)を引き返してくる。

 ◎ルート:天狗荘〜天狗の森〜黒滝山〜大引割への分岐〜四国の道〜天狗荘

毎年,萌黄から新緑の時期に2〜3回は天狗の森を訪れているが,それは主にこの時期の明るい雑木林の散策がこの上なく気持ちよいからだ。精神をリフレッシュさせてくれる。実際,天狗の森は去年森林浴効果があると科学的に実証され「森林セラピー基地」に認定された。

また,新緑の時期になると山野草も急に種類を増やすので,山野草愛好家としても見逃せない時期でもある。さて,今日はどんな花たちが出迎えてくれるだろうか。

■補足情報
『森林セラピー基地』に関する詳細は次のURLにアクセス。
森林セラピーポータル http://forest-therapy.jp/


(1)天狗の森駐車場

8時半に到着。朝早いからだろうか,車は数台だけだ。泊り客のだろう。登山靴には履き替え,8時40分に出発。

天狗の森頂上を目指すには中央の道を進み,テントサイトの間を抜けて行く。

横道コースは,この画像では見えないが,右側が入り口になっている。今年になって整備されたので真新しい案内板もある。

  

(2)案内標識

新緑の中を進んでいく。明るい登山道が気持ちよい。

 

(3)ウマノアシガタ

いつもの場所にいつものように咲いていた。まだ咲き始めたばかりだ。

 

(4)木洩れ日の中を進む

天狗の森の一部には針葉樹林があるが,この辺りが一番多いのではないのだろうか。岩と相まってちょっとした庭園のような雰囲気がある。

 

(5)瀬戸見の森から俯瞰

駐車場から15分ほど歩くと,(6)の標識があり,左に入るとこの地点に立つことができる。

赤い屋根の天狗荘が見える。その向こうが天狗高原だ。

今日は快晴だが,早朝から霞がかかっている。

 

(6)標識

ここを右に進むと,天狗の森頂上へと尾根を歩くことになる。

 

(7)スミレの仲間

ニオイタチツボスミレかその仲間かな?

スミレは苦手なのだ。(^^ゞ

 

(8)フデリンドウ

岩に張り付いた苔の中に一輪だけ咲いていた。

 

(9)スミレの仲間

タチツボスミレの仲間らしいスミレが登山道のところどころにプチ群生している。

 

(10)ヤマシャクヤク

今年は去年とは異なり,ヤマシャクヤクの蕾はたくさんついている。これが全て咲いたら,ヤマシャクヤクを楽しみながら周遊できるだろう。

これだけ蕾の数を確認できたのは,天狗の森に通い出して初めてだ。

おそらく来週前半が見頃ではないだろうか。

 

(11)イチリンソウ

 

(12)右下にスミレの仲間

新緑とスミレの群生をなんとか同時に写したいと試みるのだが…。

 

 

(13)ミツバツツジ

花数は極端に少ない。

 

(14)イチリンソウのプチ群生

いつもの場所にいつものように咲いていた。少し旬を過ぎているようだ。いつもの年よりも開花が早いように思う。

 

(15)ツクバネソウの蕾

この辺りのツクバネソウは咲いているのはほとんどない。

例年よりも遅れている。

他の山でもそうだが,今年の花期は花によって早かったり遅かったりで,計算できない。

 

(16)イチリンソウ

ウラベニイチゲの別名を思わせる個体だった。

 

(17)天狗の森頂上

10時10分,到着。歩き初めて1時間30分も経っている。(@_@)

標高1485m。

今日は快晴で陽射しもきつい。気温も高い。

途中でさんざん撮影で停滞したので,ここは休憩しないで通過。

 

 

(18)シロバナエンレイソウ

この花はほぼ例年通りの開花だったようだ。もう終わりかけている。

 

(19)ムラサキエンレイソウ

 

(20)逆光に輝く若葉

カエデの種類なのだが…。


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