『石鎚山…成就社コース』山行レポート 2007年7月26日 No.3/3

―梅雨明けて,久方振りの我が石鎚山―

 

(41)最後の鉄の階段

これを上りきったら細尾根に出ます。もうあと一息です。

しかし,それにしても自重が恨めしい。

  

(42)尾根から南側の望む

細尾根からは二の森方面が開けていますが,今日はあいにく頂上部はガスの中です。

 

(43)石鎚天狗岳

午前10時55分,到着。

成就社からは2時間20分で登ってこれたことになります。休憩を含んでなので上等でしょう。風がなければバテていたかも知れないほどの猛暑でしたが,始終けっこう強い風が吹いていたので助かりました。これも自然の恵みです。

天狗岳が石鎚の最高峰で標高1982mなのですが,四国には森林限界はありませんので,頂上まで木が生えています。

 

(44)弥山(みせん)頂上

弥山には立派なお社があります。

麓に石鎚神社があり,成就に中宮社,そしてこの頂上に頂上社があるのです。

20名ほどのツアーの団体さんが下山すると静かになりました。しかし,平日なのでこの程度の人出かと思っていたのですが,この後も何人かずつ登ってきて弥山頂上も再び賑やかになりました。

 

頂上小屋に入って昼食にします。いつものようにお味噌汁を注文して持参のオニギリを食べます。しかし,こう暑いとオニギリには食欲がわきません。喉を通りにくいのです。盛夏の中での登山では食べるものにも工夫が必要です。そんなことを話しながらも昼食タイム終了です。

外も賑やかですからしばらくここで昼寝をさせてもらうことにしました。Zzzzzzzzzz。


(45)コーヒータイム

20〜30分ほど昼寝をしたでしょうか,もうちょうど正午です。

昼寝でだるくなった身体に“喝”をいれるためにもコーヒーを沸かします。山行での私たちの楽しみになっています。

 

(46)記念撮影

ほとんど儀式になっている記念撮影です。北アルプスの常念小屋で買った愛用のカップです。2重構造になっています。

こういうものはアウトドアーの店で買うよりも小屋で買った方が思い出になります。

石鎚の新しくなった小屋でもカップを売っています。

 

 

 

(47)シコクイチゲ

今回のお目当てはこの花です。1年に1度は見ないと忘れ物をしたような気持ちになります。

足元で写せるようなところに咲いている個体は盗掘にあい,簡単に写せるようなところにはもうほとんど咲いていません。

場所が特定できて盗掘の可能性があるような所に咲いている個体をネット上で発表する必要性がどこにあるのでしょうね。満足感なのでしょうか。それほど収穫を誇りたいのでしょうか。このままいくとロッククライミングでもしないとシコクイチゲを観察できなくなるのではないでしょうか。(何処其処にたくさん咲いているから大丈夫,という書き込みを何年か前に見たことがありますが,それが余計な情報なのですよ。敢えて伏せておくのも“大人のマナー”と思うのですが…。)

 

(48)イワアカバナ

直射日光を浴びて暑そうでした。

 

 

(49)二の森方面

二の森の方に時々ガスが流れ,その風情が面白いのでしばらく見惚れていました。

 

(50)シコクフウロ(イヨフウロ)

もっと咲いていると思ったのですが,どうやら遅れているようです。

 

(51)コメツツジ

暑さでくたびれていました。花期の終末なのでしょう。

 
午後1時を少し過ぎました。いつまでも頂上で涼しい風を満喫していたいのですが,下山しないわけにはいきません。小屋の人たちに挨拶をして下山開始です。下界は暑いだろうなと思うと気が重いですが,冷蔵庫でキンキンに冷えているビールを楽しみにしながらの下山です。(^^)

(52)ミヤマダイコンソウ

まだ咲き残っていました。(^^)

上る時に気が付きましたが,暑くて写す気力がありませんでした。

 

(53)石鎚山を振り返る

この角度から見ると要塞のようにどっしりとした風格があります。一番高く見えるのが弥山頂上です。そこに小屋も見えています。面白い形状の雲がアクセントになってくれました。

 

(54)ヒヨドリバナ

 

(55)スジグロシロチョウ

羽根を閉じている時の方が黄色味があって綺麗かもしれません。

この子はしばらく我々の後先になりながら5分ほど一緒に行動してくれました。なぜでしょうね?

 

(56)ハナニガナ

なんとなくひっそりとした風情があったのでレンズを向けたくなりました。

 

 

(57)前社ヶ森の休憩小屋

午前中に我々が休憩した時はおばさんがまだ来ていなくて開いていませんでした。

しばらくの間,おばさんと昔話やら何やら話し込みました。結局,30分ほどの大休憩になりました。

 

 

(58)クロモジの実

 

(59)成就社

最後の数百メートルを喘ぎながら上りやっと山門(神門)をくぐったところです。

「ああ,着いた!」という気になります。

 

(60)カキ氷

昔から馴染みの白石旅館で休憩させてもらいました。知らない人が店番をしています。

責任者のIさんは町に下りているがもうすぐ帰ってくるはずとのことです。久しぶりなので会えるとよいのですが。

真夏の太陽に発熱した身体を冷やすためには「生ビール!」と言いたいところですが,ハンドルを握らなければならないのでカキ氷です。2人とも宇治金時を注文しました。シロップをたっぷりかけてくれていたので疲れた身体にはとても甘く美味しかったです。


この時期は花の類はあまり多くはありません。そのことは考慮しても,いつもの年よりも全体的に花期が遅いような気がします。例えば,もう咲いているはずのタマガワホトトギスがまだ1つも咲いていませんでした。しかし,それでも夏の後半に咲く花が蕾をたくさん付けていました。8月の中旬頃から花種が増えるのかも知れませんね。

久しぶりの山行,久しぶりの石鎚山,久しぶりの成就社コースは,久しぶりに私の太腿に筋肉痛をもたらせてくれました。

補足:
今回のレポートは花が少ないこともあり,また久しぶりの成就社コースということもあり,コースの紹介を中心としたレポートにさせていただきました。


終わり

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