『石鎚山…成就社コース』山行レポート 2007年7月26日 No.2/3

―梅雨明けて,久方振りの我が石鎚山―

 

(21)旧「分岐点」

右が石鎚名物の最初の鎖場「試しの鎖」へのルートです。ひと登りした所に鎖場があります。

左がその迂回路でしたが,3年前に登山道が崩落し通行できなくなっています。

したがって,試の鎖の方へ進みます。でもご安心下さい。別の迂回路が設けられていますから。

  

(22)新しい「分岐点」

鎖場は右にあります。「自信の無い人は近道へ」と書いています。

私たちは自信がないので近道(迂回路)を進みます。(^^)

 

(23)試しの鎖

本サイトの「情報の森」に鎖場の詳細があります。興味のある人はご参照下さい。

登るのは簡単なのですが,…。

 

(24)下に見えるのが旧「迂回路」

 

(25)前社ヶ森の休憩小屋

午前9時32分,到着。

時間的にはここまでで概ねコースの半分です。

 

(26)前社ヶ森の休憩小屋

風がよく通っているこの場所でしばし休憩をします。

休憩していると,鎖を登った人が前社ヶ森の頂上で何やら騒いでいます。昔からよくあることです。下りの足場を捜して苦労しているのです。頂上付近をよく見ると岩が何箇所も崩れた跡があります。昔よりも下り難くなっているのかも知れません。

高所恐怖症の私は1度経験したのでもう十分です。

 

(27)前社ヶ森

中央に写っているのが試しの鎖を登り切った所の頂上です。今度はこれを下らなければなりません。騒いでいた人は大丈夫でしょうか。

 

(28)夜明し峠

前社ヶ森からひと登りで夜明し峠です。この写真はその峠を振り返っています。

ここまで来たら精神的にはとても楽になります。だらだらと歩いていても二の鎖小屋元に簡単に着きます。

 

 

(29)クロヅル

 

(30)ケアクシバ

花図鑑」をご参照下さい。


(31)道標

後1kmで頂上です。成就社から2.6kmの地点です。

この後すぐに「一の鎖」があります。


(32)「一の鎖」休憩小屋

今は閉鎖されています。昔,味のあるおじさんが小屋番としていらっしゃったのですが。

鎖場は青年の頭上に見えています。


(33)一の鎖

幼稚園の子でも上がれます,と北九州のご夫婦に教えたら後から「あれで幼稚園の子でもですか」と言われました。かなりきつかったようですが,私の子供二人は実際に幼稚園の時に何回か登っていますので,「幼稚園の子でも」というのは実感なのです。子供が簡単に登るのは身が軽いからかも知れませんね。

でも,北九州のご夫婦さん,これでお土産ができましたね。


(34)二の鎖元の鳥居

午前10時18分,到着。

前社ヶ森から休憩を含めて約45分かかっています。


(35)鳥居をくぐると…

二の鎖元小屋がガスの中です。

この木の階段の下で私たちは休憩です。ここで休憩しないで頂上まで登る体力は私にはありません。

涼風にあたりながらどちらかというと「大休止」です。(^^)


(36)ハリブキ

熟年層の登山者の方たちが何だろと言っていたので「ハリブキです」と教えてあげました。

棘を見て名前に納得されたようでした。


(37)分岐点

いよいよ鎖場のハイライトの「二の鎖」の登場です。左に進むと鎖場,右は迂回路です。

私たちは当然のごとく迂回路を選びます。いやむしろ,鎖場という選択肢はありません。(^^)


(38)鉄の階段

頂上小屋の建て替え時に二の鎖小屋から上の迂回路がずいぶんと改善され,このような立派な鉄の階段も何箇所か設置されました。おかげで歩きやすくなり所要時間も短縮されました。

左が上り専用,右が下り専用になっています。

石鎚で出会う信者さんの挨拶は,上りの人に対しては「お上りさんかい」,下りの人に対しては「お下りさんかい」と言います。もちろん,登山者も同じ挨拶をしてもよいのです。むしろ,その方が好まれるかも知れません。

この鉄の階段に対して立派過ぎるという批判も聞かれましたが,これは登山者のために設置したのではなく高齢の信者さんでも安全にお参りできるように設けられたものです。そういう批判は御門違いなのです。この山はあくまでも信仰の対象である霊山なのです。


(39)天狗岳はガスの中

三の鎖小屋に向かう途中で尾根にでると南側が望める。ガスがなければ天狗岳の北壁が見えるのですが…。


(40)成就社方面遠望

奥のピークが成就社の辺り,中間の右よりの山が前社ヶ森です。

あんな遠いところからここまで歩いて来たのかと達成感を味わえる一瞬です。

人生もこれと同じで一歩一歩が大切だと実感できる一瞬でもあるかも知れません。


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