『石鎚山…土小屋コース』山行レポート 2007年5月20日 No.1/4

―登山道を彩るアケボノツツジを眺めながら―

 

この数年,毎年5月の下旬までは山野草と萌黄・新緑を求めて他の山域を徘徊している。したがって,その年初の石鎚山行は5月の20日を過ぎてからだ。過去の撮影紀行を見ると,昨年が25日,一昨年が26日に初山行をしている。

今回の山行には尾瀬遠征の参加メンバーの近所の娘さんも同行している。尾瀬では天気が良ければ至仏山にも登ろうと思っているので,それまでできるだけ我々の山行に参加してもらって足慣らしをしてもらいたいと思っている。

今年は例年と季節の移り変わりが異なっているので,今回の山行では特に目的の花というようなものはない。石鎚山の様子を見に行くという感じだ。ただ,全体的には裏年と言われるアケボノツツジを愛でることができれば嬉しいのだが…。

ところで,今年手に入れた「ペンタックスK10D」は現在入院中なので,K10D購入まで使っていた同じくペンタックスの『*istD』を使うことになった。同メーカーでは一番古いデジタル一眼レフカメラと最新のカメラとの違いを体感することになった。


(1)土小屋登山口

自宅から約2時間で土小屋に到着。今日は「瓶ヶ森ウォーク」という行事があるらしいので,下の駐車場に車を置く。

午前8時10分,出発。

  

(2)ツクバネソウの蕾

歩き初めてすぐにいつもの場所に見つけた。実はこの個体の左奥に咲いているのがあったのだが,登りでは気がつかず下りで見つけた。

 

(3)ミツバツツジ

ミツバツツジには数種類あるが,その細かな同定までは勉強がすすんでいない。したがって,全てミツバツツジで済ましている。

可能性が高いのは「トサノミツバツツジ」か?

 

(4)ワチガイソウ

 

(5)スミレ

タチツボスミレの仲間だろう。この種のスミレが今年はやけに目立つ。

 

(6)オオカメノキ(ムシカリ)

図鑑によっては,ムシカリが主名でオオカメノキが別名となっているが,石鎚山系では「オオカメノキ」が普通に使われている。

 

(7)若葉

暗すぎて若葉の美しさが出ていないが,現場ではカメラを向けたくなるほど瑞々しい色だった。

 

(8)シハイスミレ

 

(9)若葉

 

(10)霧の登山道

 

(11)霧中のオオカメノキ

中央の白いのがオオカメノキの花。画像が小さいので分かり難いが,新緑が手前にあり,中央にオオカメノキの白い花,その右奥には萌黄,その全てが霧の中に浮かんでいる。

現場で見ると日本画風の風景だ。

 

(12)オオカメノキ

私は後ろから同行者2人を写しながら歩いているが,いつの間にか先頭が近所のお嬢さんのエリちゃんに代わっている。

家内は若さに負けたらしい。それにしても,エリちゃんは快調に足を運んでいる。

おいおい,そんなに速く歩いて大丈夫かいな?

 

 

(13)オオカメノキのアップ

今回はオオカメノキがたくさん咲いていた。そして花も瑞々しいのでとても美しく感じた。正直なところ,今までオオカメノキを美しいと思ったことはなかった。

後で,家内も同じ感想を持ったことを知った。

 

(14)第1ベンチ

午前8時42分。(@_@) 30分以上もかかっている!!

あれだけ快調に歩いているように見えたのにこれはどうしたことだろう。途中,ほとんど花の撮影による時間のロスもないはずなのだが…。

家内はエンジンが温まるまでは時間がかかるのだが,それが原因か?

急ぐわけではなく,寒いのでここでは休憩はしない。

 

(15)霧中のアケボノツツジ

ベンチ近くの個体。

小屋の人から事前に情報を得ていたのでアケボノ前線がこの辺りを通過したのは知っていた。

それにしても,アケボノツツジは霧とよく合う。

この後,私が先頭になってペースをつくる。

 

(16)ガスが晴れる

アケボノツツジを撮影後,歩き始めてすぐに明るくなったと思ったら青空が見えた。

 

(17)第2ベンチ

第1ベンチからここまで約10分なので,暑い時は涼しい第1ベンチでの休憩を薦める。

女性群が少々送れて到着。

水分補給のために,ここで数分間の休憩。

エリちゃんは少々お疲れモード。(^^)

 

 

(18)アケボノツツジ

第2ベンチを過ぎた辺りから第3ベンチまではアケボノツツジが多い。

 

(19)アケボノツツジ

 

(20)アケボノツツジとオオカメノキ

画像が小さくてよく分からないだろうが,左上にアケボノツツジが,そして右下の白いのがオオカメノキがある。

登山道をはさんでのこのコントラストが面白い。


撮影紀行のトップページに戻る