石鎚山頂を華やかにした紅葉前線は下降をたどり,一般観光客の足元まで近付いてきた。したがって,登山者の石鎚山はもはや「晩秋」だ。
そんな晩秋の雰囲気が漂う石鎚山に家内と二人で行ってきた。今回は久しぶりに頂上小屋で1泊する。宿泊することにより,夕景・朝景をゆっくりと楽しむことができる。特に,山頂で迎える荘厳な朝は何ものにも換え難い。
宿泊するとなったら,朝は急ぐ必要はない。9時に自宅を出る。紅葉を愛でながら瓶ヶ森林道を走る。瓶ヶ森の駐車場には20台ほど車がとめてある。登り口付近にも10人ほどいる。さらに,土小屋に向かって車を走らせると,あちこちで路上のスペースに車を止めて写真を撮っている人たちがいる。土小屋に着いて驚いた。私は思わず家内に尋ねた。「今日は何曜日だった?」と。
スペースのある路肩も含めて見える範囲内には車・車・車だ!
駐車場のスカイライン寄りの方はまだ十分なスペースがあったので一番端に止める。行き交う人の服装から判断するに,今日は登山者よりも観光客の方が多そうだ。山歩きは静かに楽しめそうだ。