Back | 皿ヶ嶺…初秋の花を求めて 2005年9月8日 |
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(41)ヤマシグレの実 これだけ実がついていると結構見応えがある。 上りにはすっと出てきた「ヤマシグレ」という名が,下山時に家内に確認されたときに記憶細胞がフリーズしたのか「ヤマ…」の後が出てこない。いくつか言ってみてもどれも自信が持てない。結局,家に帰って図鑑で確認した。情けない!(;_:) |
(42)ツリバナ たぶんツリバナでよいと思うが,類種もあるかもしれない。(^_^;) 花のときは見そこねたが,花も実と同様に垂れ下がるところから「吊花」というらしい。納得の命名だ。 侘び・寂びの風情を感じる。 |
(43)倒木 上りで紹介し忘れたが,風穴から竜神平に向かう途中にこの倒木がある。台風14号の爪痕だ。 台風の中心があれほど愛媛から離れていたにも関わらずこの被害だ。直撃した地域は大変だっただろうと想像に難くない。 |
(44)倒木 上の写真では確認できないが,向こう側はこのようになっている。 大きな幹の下を潜り抜けて完全に道を塞いでいるこの場所を足元に気をつけて迂回する。 |
(45)オオバショウマ 初見だ。 オオバショウマは風穴周辺で一部咲き始めているが,ほとんどは蕾状態だ。 サラシナショウマを期待していたが見当たらなかった。もしかしたら私の目が節穴だったかも知れない。(;_:) |
(46)ギンバイソウの大群生 春の時点から分かっていたが,皿ヶ嶺はギンバイソウが大群生を成している。 この場所はハガクレツリフネも群生している。残念ながら,花期は終わっている。旬のときに見たら壮観だろう。 |
(47)キバナアキギリ (3)でこの花を紹介したが,葉が写っていなかったので,ここで改めて紹介。 葉はこのように「矛」の形をしている。 |
(48)アサギマダラ 自力で同定ができる数少ない蝶の1つだ。渡りをすることで知られている。マーキングされていないかと注意して観察したが,されていないようだった。 もしかすると,今年見る最後のアサギマダラになるかも知れない。 |
(49)ツルニンジンの蕾 咲いているツルニンジンには出合えなかった。 |
(50)コフウロ これも初見だ。皿ヶ嶺にコフウロがあることは知らなかった。 葉を写していなかったらゲンノショウコだと思ってしまっただろう。あぶない,あぶない。(^_^;) ミツバフウロもこれに似るが,コフウロの葉は完全に葉元から3枚に分かれるのに対し,ミツバフウロは1枚の葉が3つに深裂するだけだ。 |
(51)ゲンノショウコ こちらは正真正銘,ゲンノショウコの赤花だ。西日本では赤花が多いらしい。 葉は手のひら状に3〜5裂する。 この花の実は面白い形をしていて「おみこし」の屋根のように見える。自然の造形美だ。一見の価値あり。 |
約2ヶ月ぶりの皿ヶ嶺は静かな散策となった。初めて見る花にもたくさん出合えた。6月末の山行では春の花と夏の花の端境期で期待したほどは多くの花に巡り合えなかったが,今回の山行で改めて「花の山」だという印象を強くした。 台風の後に山に入るとその爪痕を見ることになる。痛々しいがこれも自然の摂理と受け止めるしかない。 駐車場に着いて辺りの花を観察した後,山行の楽しみである温泉に向かう。東温市見奈良にある「見奈良温泉『利楽』」に行ってみることにした。初めて利用する温泉だ。「地下1500mから湧き出た天然温泉」が謳い文句で泉質はナトリウム塩化物の炭酸水素塩温泉ということだ。 男湯のメインの内風呂は熱くて入れたものではなかった。数秒が限度。熱風呂好きのお年寄りもギブアップしていたほどだ。家内に聞いてみると女湯はほどよい湯加減だったそうだ。野天風呂はゴミが浮きすぎだ。もう少し掃除をこまめにした方がよい。木葉はまだ風情と解することもできるが,昆虫の死骸は勘弁してもらいたい。この点では女湯も同様だったらしい。というわけで,私の方はリフレッシュできずになんとなく不満の残る入浴だった。 |