四国カルスト…梅雨の晴れ間に 2005年7月7日

(41)群生地のヤマアジサイ

  

(42)群生地のヤマアジサイ

絵の具のような水色だった。自然界にこんな色があるのかと不思議に思うような色だった。

 

(43)群生地のヤマアジサイ

このように同じ場所に生えていながら色が異なる。なぜだろう?

  

(44)君の名は?

アカショウマに止まる君の名は,スジグロシロチョウだ。

恥ずかしいのか,顔を隠している。

ヤマアジサイの群生地から特に写すものもなく歩いているうちに駐車場まで戻ってきていた。

実は,今回の散策コースは前回よりも足を伸ばす予定であったが,散策路を覆い尽くすトゲアザミのあまりの痛さに撤退を余儀なくされた。足元が見えないほどアザミの葉が左右から張り出してきている。アザミ対策としてスパッツも着けていたが,膝下でおさまるアザミはほとんどなく,大部分が膝上,中には腰ほどの高さのものもあり,夏用の登山用ズボンでは防ぎようもなかった。

達観した自然愛好家はアザミの刺も気にならないらしいが我々は凡人だ。自然が好きでも,山が好きでも,野草が好きでも,痛いものは痛い。登山道沿いにフレッシュなアザミが咲いていれば写真に撮る。今回も撮影した。決して嫌いな花ではない。しかし,2km以上も延々と刺され続けて優しい気持ちにはなれない。こちらの気持ちが刺々しくならない内に退散を決断した。(^_^;) 気持ちを切り替えて,その分を天狗高原でゆっくりして天然のクーラーを楽しもうということになった。

駐車場には他に車はほとんどなかった。梅雨の晴れ間というのにもったいない。それとも我々が暇人ということか。(^_^;) 森の中はブヨがいて落ち着かないので本日のコーヒータイムは駐車場でとることになっていた。さっそくコーヒーを沸かす。想像通り,ここは日も射しているし風もあるので家内の天敵のブヨはいない。コーヒーも格別美味しく入り快適な憩いの時間となった。

車を駐車場に置いたまま天狗高原に出発!

(45)ササユリ

フクリンだったかどうかは確認していない。ほとんど白色と言ってよい。いかにもカルストらしいところに咲いている。

この時期のカルストは初めてだったので事前情報にササユリは全くなかった。天狗の森でいくつか出会ったので高原にもあるかなとは思っていたが,予想外に多く咲いていた。

 

(46)フクリンササユリ

高原の雰囲気を背景に取り込むために広角レンズ(21mm相当)を使用。

この個体はフクリンだ。

 

(47)フクリンササユリ

天狗の森も天狗高原も,ササユリの色は白から淡いピンク〜少し濃い目のピンクまで変化がある。

石鎚山系では白いササユリは見たことがなかったので新鮮だった。

 

(48)天狗高原

右奥に見える三角形の山影が天狗の森。

 

(49)アザミとウラギンヒョウモン

天狗高原ではいろいろな蝶が気持ち良さそうに飛び交っていた。

ここのアザミは,この個体もそうだが,フレッシュな頭花のそばに花期が終わった頭花がある。単なる偶然か,この種の特徴なのか。

 

(50)ハンカイソウの蕾

背景に写っているのは天狗荘と天狗の森だ。

天狗荘には綺麗なお風呂があるが,宿泊客しか利用できない。実に残念だ。散策の後,汗を流せたらどんなにか気持ちよいだろう。

 

(51)テングチョウ

最初は,イカリモンガとテングチョウが同じに見えていた。こちらはテングチョウでよいらしい。

花はヒメジョオン。

 

(52)上の蝶と同じ個体

顔の長さに注目!

羽根を立てていると枯葉のように見える。

 

(53)ハンカイソウ

確認できる範囲内で,かろうじて咲いているのは2本だけだった。

 

(54)ドクダミ

車道沿いで写した。ドクダミの蕾を注意して観察したのは初めてだが,結構かわいいではないか。

 

(55)カルストの風景

最後にカルストの風景をもう1枚。

 

この後,いつものように「カルスト学習館」に立ち寄って館長さんと談笑。雷に設備のいくつかをやらられて修復に大変そうだった。いくつかの質問をし,季節の花の解説も受ける。いつも何か勉強になることがある。

いつもならカルスト学習館を出るとまっすぐ家路につくのだが,今回は時間に余裕もあるので大野ヶ原に立ち寄ることにした。目的は「もみの木」の自家製アイスクリームだ。これが美味い。美人の店員さんもいる。(^^ゞ 午前中に立ち寄るときはこれも自家製のチーズケーキを食べる。家内も私も美味しいものには目がない。時間に余裕があれば寄り道をするだけの価値はある。ぜひお試しあれ!

「もみの木」を後にすると後は車窓から車道の花を愛でながらしばし快適なドライブだ。砥部まで下りてくると,朝見つけていた砥部温泉の看板を探す。「さくらの湯」で汗を流すつもりだったが,今回は何事も体験なので,こちらの温泉に行ってみることにしていた。ちょっと狭いが,混雑もしていないし入浴料も安い。その上,お湯も柔らかくて泉質は良さそうだった。山の汗を流すのには十分だ。丸印をあげておこう。(^.^)

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