四国カルスト…梅雨の晴れ間に 2005年7月7日

久しぶりに四国カルストを訪れた。毎月少なくとも1回は行こうと思っていたにもかかわらず,前回は5月15日だったから1ヵ月半以上も間が開いたことになる。季節の花を追い求めるには少なくとも月2回の割合で同じ山に通わないと咲いている花種を確認できないと考えている。そういう意味では開き過ぎた。6月の花をまったく見ることができなかったのは実に残念だ。

他の山の山行計画や天気との兼ね合いもあるので,考えているようにはいかないものだが,特に四国カルストは片道3時間かかるので,気軽に「お出かけ」という訳にはいかない。終日の好天が期待できそうな時に気合を入れて決断する。これが瓶ヶ森なら,「まあ,行くだけ行ってみるか」となる。

そんな久しぶりの四国カルストはどのような花が迎えてくれるだろうか。今回も同行者は家内だ。次男が巣立ちをした今年は家内と二人の山行が増えた。気を遣う必要がない同行者なので気が楽なだけでなく,野草にも関心を示し目立たない花を見つけるのが結構上手いので,助手としても結構役に立つ。

※コースの詳細は5月2日と15日のレポートを見て下さい。

(1)天狗の森―入り口

アザミ対策でスパッツを最初から着けている。

  

(2)蝶が驚いてチョウ(跳)躍 ^^ゞ

スジグロシロチョウ

5月,入り口付近にはタンポポの大群生があったが,いまでも部分的に咲き残っている。

今年から蝶も撮影対象にしているので撮ろうと近づいたらすぐに逃げられた。殺気を消すように言われていたのに,まだ心の準備ができたいなかった。飛び立とうとしたところを偶然に捉えることができた。脚を伸ばしてジャンプいているようだ。

 

(3)別のタンポポには…

ベニシジミが蜜を吸っている。

 

(4)ウマノアシガタ

5月に盛りだったが,今もルート上のところどころに咲いていた。

 

(5)クルマムグラ

 

(6)アカショウマ

この類ではアカショウマしか見ることができなかった。

 

(7)ヤマアジサイ

いろいろな色のヤマアジサイが咲いていた。

 

(8)ウツボグサ

 

(9)ヒメジョオン

葉が茎を抱かないので,ハルジオンではなくヒメジョオン。

 

(10)コナスビ

ナガエコナスビ?

 

(11)シモツケ

「シモツケソウ」ではなく「シモツケ」なのだが,よく混同される可哀想な花。シモツケソウは「草」,シモツケは「木」。

まさに咲き始めたところ。他の花も同様だが,特にこの花は花が開いて時間が経つとどんどん色が退色(?)していき,鮮明さが消えていく。さらに,個体によって色濃度も異なる。

 

(12)シモツケ

フレッシュな個体をアップにするとこのような見える。

これだけ見事なシモツケを見たのは久しぶりだ。いや,初めてかも知れない。遠くからでも目立った。

花のところまでくると柔らかい木洩れ日を逆光気味に受けて赤い宝石のように輝いていた。あまりの美しさに家内と二人で感嘆の声をあげた。

 

(13)ヤマアジサイ(白花)

 

(14)アキカラマツ or コカラマツ

この両者のどちらかのような気がしているが,何しろ蕾なのではっきりしない。

根生葉の1枚1枚の葉は真ん中が突き出て先が尖ったチュリップ形だ。

 

(15)ヒメキリンソウ

葯が赤いうちが見ごろ写しごろだ。

 

(16)コゴメウツギ

先日,皿ヶ嶺で初めて見て名前を覚えたばかりだ。

 

(17)ヤマシグレ

 

(18)ウツボグサ

ウツボグサに止まっているのはスジグロシロチョウ。

花の色と蝶の白色のコントラストが綺麗だ。

 

(19)スズムシソウ?

この種の花はいつも家内が見つける。

トリュフをブタが見つけるらしいが,家内はどうやら保護色のような花を見つける鼻を持っているらしい。(^_^;)

 

(20)セミが…

なぜセミが笹の葉に止まっているのだろう?

子供の頃はたいていのセミの区別はついたのに,大人になってすっかり忘れてしまっている。(;_:)

レイチェル・カーソンが言うところの「センス・オブ・ワンダー」を取り戻さねば…。

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