石鎚山…紅葉と雲海 2005年10月06日

天気予報では「朝のうちまで雨が残り午前中は曇り,午後から晴れる」とのこと。「それならば頑張って早起きをしなくてもよいだろう。今回は石鎚の紅葉を楽しむのだから。」と前の晩にそう判断した。週間予報では紅葉のピーク前後では6日しか晴れ間が期待できないのだ。

ところが6時半に目を覚ますと確かに山の方は雨後の霧が湧いているが,平野部は晴れ間も見えるではないか。出かける準備をしているうちにその晴れ間が段々と広がっていった。国道を走り始めた頃にはもう「快晴」に近くなっている。これならば早朝瓶ヶ森で撮影機会があったかも知れない,と悔やまれる。「いじいじとしたこういう自分は嫌だ」と内省の声。気持ちを切り替えよう。(^_^;)

天気予報を信じてはいけないと数えられないほどの過去の経験から思うが,やっぱり信じてしまうものだ。今回は秋雨前線があったので信じざるを得なかった,という事情もあった。「まるで悪女に惚れてしまったようなものだ」と言ったら,家内が助手席で笑い転げた。

7時を過ぎて国道11号線を走るものではない。通勤ラッシュだ。194号線に入るまでに普段の倍の時間がかかった。特に,気が逸る時は精神衛生によくない。1時間以上かかって旧寒風山トンネルの南側にある駐車場に着く。珍しく一台も車はいない。さすがに今日は寒風山や伊予富士よりもやはり石鎚を目指すのだろうか。

さあ,ここからが瓶ヶ森林道だ。
 

(1)午前9時13分

瓶ヶ森林道の途中からこのように石鎚を遠望できるところがある。

中央奥が石鎚山。その右の三角形が瓶ヶ森にある子持権現。

「どこが曇りやねん」と思いながら林道を走る。(-_-;)

  

(2)午前9時22分

瓶ヶ森に到着。

雲海は出ているが,どうやら石鎚と瓶ヶ森の間の谷には発生しなかった様子だ。

 

(3)午前9時23分

瓶ヶ森・男山

平日にもかかわらずもう車が何台もとまっている。そして,林道沿いの撮影ポイントにも三脚を立てて陣取っている人が何人もいる。

夜明けの状況がどうだったのかやはり気になる。(^_^;)

 

(4)午前9時48分

土小屋駐車場に着く。平日なのになぜこんなに車がたくさんあるの?と思うぐらいたくさんの車が止めてある。多くは愛媛ナンバーだ。次に高知県。広島をはじめ四国外からの車も一部あるようだ。

中央のピークが石鎚山。写真では分からないが北壁に赤いものが肉眼で確認できる。紅葉だ!

 

(5)午前9時55分

土小屋ロータリー

1492mと書かれた碑がたっている。これは「伊予の国」と覚える。(^.^)

石鎚頂上まで490mの標高差となる。

 

(6)午前9時57分

登山口から瓶ヶ森を写しておく。明らかに,約30分の間にも雲海は成長している。

先週のように雲海を見ながらの登山になりそうだ。

 

(7)午前9時58分

登山口。左奥に進む。

車道を下りていくと大きな駐車場がある。この週末はそこも満杯に近くなるのかもしれない。

 

(8)午前10時21分

紅葉の片鱗。(^_^;)

 

(9)午前10時23分

定点観測場所。全体に少し色づき始めているのが分かる。

この場所をきちんと写真に撮ろうとしたら18o〜21oの超広角レンズが必要だ。今回はズームレンズの広角側(24o)で写す。

24oではやはり「広角」で写したという感じは出ないのがお分かりだろうか。

 

(10)午前10時25分

雲海の瓶ヶ森。前景の樹木が少し紅葉している。

先週と違って青空の下の方に淡い水色の部分がある。この時期特有の色だと思うがどうだろう。(写真ではうまく再現できていない。)

 

(11)午前10時26分

ナナカマドが少し色づいている。この木には実が一杯ついている。

高山の紅葉の代表格はこのナナカマドとドウダンの類だ。この両者は真っ赤になる。

 

(12)午前10時27分

第1ベンチに到着。

花の季節もほとんど終わり,先週写したリンドウ科以外に特に見る花もないのでいつもより早く着いた。

いつもはここで水分補給するが,今日は気が急くのでパス。(^^ゞ

 

(13)午前10時28分

第1ベンチ周辺もそうだが,ここから見る風景も確実に秋の気配がある。

石鎚北壁の紅葉が肉眼でますますはっきりと確認できる。

 

(14)午前10時36分

第2ベンチ。ここで10分間の休憩を取る。

石鎚の北壁の紅葉を見ながら水分補給をする。早く紅葉の状態を近くで確かめたい,と気が逸る。(^^ゞ

 

(15)午前10時37分

第2ベンチから定点観測の1枚を撮影後,出発。

 

(16)午前10時50分

「小さな秋見つけた」という感じ。(^.^)

雲海の端が見えている。

 

(17)午前10時56分

樹木の間から雲海の瓶ヶ森が見えている。

 

(18)午前11時2分

第3ベンチ近くまでくると紅葉の石鎚という感が強くなる。

 

(19)午前11時3分

第3ベンチに着く。ここも素通り。休憩はしない。

ここにあるカエデも紅葉が始まっているというよりも実際は枯れている。この木に限らず登山道沿いの木々の葉は傷みが激しい。枯れているのが遠目では紅葉しているように見えるのだ。少し失望する。

 

(20)午前11時6分

いつも「気になる木」の1本。

これも実際は紅葉ではなく枯れている。

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