ソニー「135mm F2.8 [T4.5] STF」
■STFレンズ(ソニー)とは?
理想的な“ボケ味”を追求したレンズで,ミノルタ時代からボケ味にこだわりを持った写真家の間でよく知られ海外でも高い評判を得ている銘レンズです。
STFとは「スムース・トランス・フォーカス」の略で,レンズに内蔵された「アポダイゼーション光学エレメント(APDエレメント)」により,滑らかで美しい独特のボケ像を作り出せる他に類を見ない“唯我独尊”的レンズです。
特に点光源をぼかした際にその特徴が如実に現れます。点光源のボケは普通は概ね均一な濃度の円形になりますが,このレンズのボケ像は周辺にいくほど薄くなるので,ボケが立体的に見えると同時に軟らかい印象を与えます。
ただ,マニュアルフォーカスレンズなので,AF(オートフォーカス)しか使ったことがない人には多少扱いにくいかも知れません。
レンズ構成はAPDエレメント1群2枚を含む6群8枚で,絞り羽根は自動絞りが9枚,手動絞りが10枚です。最小絞りはF31(T32),最短撮影距離は0.87m,最大撮影倍率は0.25倍です。本体サイズは80×99mm(最大径×長さ),フィルター径は72mm,重量は約730gあり,バヨネット式フードが付属しています。
個人的には,木漏れ日の中に咲く山野草の撮影にいつか使って見たいと思っています。
※メーカーの製品サイトには下記のように説明されています。
STF(スムース・トランス・フォーカス)レンズは、アポダイゼーション光学エレメントにより、前ボケ/後ボケを問わず、なめらかで理想的なボケ味が得られるレンズです。2線ボケや点光源のボケが欠ける口径食がなく、ハイライトは自然な広がりを持ち、ボケを生かしたナチュラルで立体感のある画像を堪能できます。もちろんピントの合っているところは、鋭く切れのある描写。T4.5-6.7まで細かく設定できるマニュアル絞りリングや円形絞りの採用で、独創的な表現が可能です。
■参照サイトリンク集
◎ソニー製品ページ(1)⇒ 本レンズの概要を知ることができます
◎ソニー製品ページ(2)⇒ 作例を見ることができます
◎デジカメWatch「交換レンズ実写ギャラリー」⇒ 解説と実写レポートが見られます