皿ヶ峰は“花の山”として県内外で知られ,最近では中国地方や関西方面からも山野草を求めて訪れる人がいます。春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラルが咲き始める春先,すぐに芽吹きと新緑を迎え春の花が咲き誇り,やがて夏の花に移っていきます。晩夏になると秋の花が咲き始め,そしていつの間にか紅葉の時期となり,やがて「色のある世界」は終わります。代わって,モノトーンの世界が始まります。条件が揃うと霧氷が見られ,白銀の世界のスノーハイキングも楽しめます。それが皿ヶ峰の魅力です。

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白猪の滝について

◎氷瀑が有名な白猪の滝

白猪の滝は皿ヶ嶺山系にあって高さ96mの滝です。冬枯れにも終わりが来そうなころになると山野草が少しずつ咲き始め,やがて新緑の季節を迎えます。新緑に混ざって山桜が咲く頃がもっとも美しい時期の1つだろと思います。やがて,春の花が姿を消し夏の花一色になると辺りは深緑の谷となります。山野草の季節が終わろうとする季節になると今度は紅葉が彩る滝の風景が楽しめます。そして,やがて冬の装いとなります。

四季それぞれに美しい風景を楽しませてくれる白猪の滝ですが,特に冬の「氷瀑」の姿は幻想的です。冬型になり厳しい寒さが数日続くと,滝の水が凍りついて滝全体がまるで巨大な氷の彫刻のようなります。

氷瀑が見られる季節になると多くの人が訪れますが,滝までの道は凍結しているのでアイゼンなどの冬装備が必要になります。

撮影機材

山で雪景色や霧氷風景を撮るなら,少々濡れても安心して使える防滴処理が施されている一眼レフタイプのカメラがよいと思います。スペックとしては,ファインダーが見やすいこと,できれば視野率100%がお薦めです。雪があるような時は,気温はマイナスなのでバッテリーは予備を持っておくべきでしょう。

レンズは,何と言っても”逆光耐性”に優れているものが必須です。つまり,ゴーストやフレアが発生しにくいことが山岳写真では最優先条件と言っても過言ではないでしょう。解像度などのレンズ性能は概ね価格と比例関係にありますが,逆光耐性と価格に比例関係はまったく存在しません。

降雪の中などではレンズ交換はできるだけ少なくした方がよいでしょうから,ズームレンズの積極的使用が望まれます。焦点域は広角側25mm程度から中望遠まであれば大抵の撮影に困ることはないでしょう。

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