帝釈峡遠征レポート 2006年5月31日 No.1/4

ネット上で『帝釈峡』の名を知ってから久しいが,山野草の宝庫という印象がある。自分でも山野草の撮影を始め石鎚山系以外にも目を向けるようになってからは,いつかはぜひとも遠征したいと思っていた場所だ。その憧れの帝釈峡に無理やり休みをとって遠征してきた。

ゴールデンウィークに親孝行できなかった岳父も同行するので,国民休暇村「帝釈峡」に1泊という贅沢な遠征だ。(^^) 6月1日に宿泊したかったのだが,学生の団体で満室とのことで予約が取れず仕事を1日休むことになってしまった。

肝心の山野草だが,春の花と夏の花の端境期ということで,その種類は少ないという事前情報を得ていた。しかし,急に実現した遠征だったので,今回は「下見」ということで納得しての出発だ。

ついでながら,新緑も旬は少し過ぎて若葉の色も濃くなっていた。新緑目当てでも,もう少し早いほうが良さそうだ。

数日前にCCDのクリーニングに出しておいたデジタル一眼レフカメラが退院してきたので,今回のレポート画像は全てデジタルカメラで写したものだ。やはり,プリントやフィルムからスキャナーで取り込むのと違って,色を素直に再現できるのは有り難い。


マイカーでの遠征用にルートと所要時間のデータを記しておこう。

◎自宅〜新居浜IC〜松山自動車道〜高松自動車道〜瀬戸大橋〜山陽道〜岡山自動車道〜中国自動車道〜東城IC〜上帝釈の駐車場

朝5時45分に家を出て,途中(岡山自動車道の高梁SA)で40分ほどの食事休憩をとり,上帝釈の駐車場に着いたのが9時5分。正味3時間足らずの所要時間だ。四国カルストに行くのと同じ所要時間だ。これも「高速」様様というところだろう。もちろん,その代償として片道約9千円の高速料金は必要になる。


上帝釈は川沿いに散策コースが設けられている。したがって,せせらぎの音を聞きながらマイナスイオンを浴び,森林浴効果の恩恵に与ることができる。

今回は落石のために通行できない箇所があるので,『素麺滝』までしか行けない。往路は山野草を探しながらなので,コース紹介用の写真があまり撮れなかった。不足分は復路で紹介させてもらおう。振り返って写した写真もたくさんあるので,コースのどちらを向いての撮影か記しておく。

※例によって,蝶・トンボの同定は全面的に「野道を行けば」さんのお世話になりました。


「不明の花はアップしてから,ゆっくり調べる予定です。しかし,調べる手間を省いてやろうという心優しき人からの申し出は拒否は致しません。よろしくお願い致します。 m(__)m


(1)散策コース地図

上流から下流に向かうことになる。

※拡大写真有り

  

(2)上帝釈散策コース入り口

左にあるのは弥生食堂。その前に広い駐車場がある。

ここにも駐車場があるのを知らずに,我々はこの1つ手前の大駐車場に車を止めた。

 

(3)カノコソウ

 

(4)コチャバネセセリ

 

(5)最初の橋

このコースに何箇所か,右岸から左岸に,左岸から右岸に趣のある橋が架かっている。

 

(6)新緑が眩い

 

(7)ミヤマヨメナ

園芸品種の「ミヤコワスレ」はこの品種から育成されたもの。

我が家に色の薄いミヤコワスレが咲くが,それと瓜二つだ。

水辺に咲くミヤマヨメナは感動するほど美しい風景をつくっていた。ただ,旬を過ぎていたのが残念だった。

 

(8)奇岩と新緑

鬼の唐門とはこの岩か?

 

(9)ミヤマヨメナ

このように水辺の斜面に何気なく咲いている。

 

(10)フタリシズカ

ミヤマヨメナに混じって,フタリシズカが咲いている。これもまた感動的な小風景だった。

 

(11)カワトンボ

 

(12)橋のある新緑風景

 

(13)オオキヌタソウ

 

(14)橋のある風景

(12)の橋を下流から振り返って撮影。

 

(15)断魚渓

帝釈川唯一の急流。下流の魚が上流に行けないことから,この名前が付いたようだ。

 

(16)ミヤマカワトンボ・♂

 

(17)赤い橋

 

(18)ウツギ?

 

(19)ミヤマハコベ

いつも見ているミヤマハコベとは花が開いている様子が異なるので,何だろうかと悩んでしまった。

 

(20)タニギキョウ

木洩れ日のスポットライトを浴びて,光り輝いていた。


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