芽吹きの森に春の息吹に触れる
1年で一番好きな若葉萌える季節になりました。東北の地では春紅葉とよばれる萌黄と時を同じくして芽吹きが始まり,若葉が逆光に輝き,ウグイスのまだ慣れぬ鳴き声がほほ笑ましい,明るい春の森は森林浴には最高の条件が備わっています。
山野草の種類が多く,花の山として知られる皿ヶ峰も,そのような春の息吹が感じられる山です。
(01)若葉萌える
風穴から登り始めるとすぐのところにあるお気に入りのポイントです。
2週間前と山野草の開花状況はあまり変わっていません。
いつもなら,イチリンソウが可愛いらしく出迎えてくれるのですが,まったく咲いていません。蕾はありますが,まだそれほど大きくなっていません。
(02)竜神平
辺りの落葉樹はまだ目立つほど萌黄は見られません。
例年ならもっと赤い新芽が目立ち若葉も見られるはずなのですが…。
外の休憩ベンチでコーヒーを沸かしてパンで食事をします。いつものパターンです。
ただいつもと違うのは,今回はオーストラリアから来た友人を案内してきています。写真を撮り忘れてレポートには登場しませんが。
(03)上林峠のベンチ
ベンチのある風景はお気に入りの被写体ですが,今日はポイントになるものがありません。
今日は上林峠から水の元まで下し,風穴の駐車場まで登り返します。
(04)ジロボウエンゴサク
ジロウボウエンゴサクもスプリング・エフェメラルの1種です。
広角レンズでピンク色のジロウボウエンゴサクを背景に新緑を入れて写しました。
写真が小さいのでちょっと目立ちませんね。
(05)日本庭園
この自然が織り成す庭園の新緑も昨年よりもかなり遅れています。
10日ほどは遅れています。
(06)コミヤマカタバミ
ここまでの道中でもこの花はあちこちに見られましたが,新緑を背景に写せるこの場所でようやく撮る気になりました。
(07)日本庭園
若葉の量は少ないのですが,逆光なのでそれなりに存在感があります。
(08)日本庭園
コンロンソウの若葉が目立ちます。昨年はこの時期にはもうすでにたくさん咲いていたのですが…。
(09)若葉
何の木でしょう?比較的大きな若葉が逆光に美しく輝いていました。
(10)樹木と若葉
(11)自然庭園
苔生す岩と新緑,まさに日本庭園の様相を呈しています。人の手が入っていない自然の庭園です。そこに価値があります。
夏にはうっそうとするこの場所も芽吹きの今の時期はとても明るいです。
(12)森の小径
踏み跡の両脇にコンロンソウの若葉が鮮やかな緑を放っています。
この時期だけの明るさです。
この後は写真を撮ることもなく,水の元に出て,風穴まで息を切らしながら登り返して今日の散策を終えました。
日本庭園で,ベストのタイミングではありませんでしたが,新緑を楽しむことができ,散策にやってきた甲斐がありました。その一方で,咲いているはずの山野草がほとんど見られなかったのが残念でした。
皿ヶ峰を歩くようになって数年になりますが,今年が一番積雪の多い冬でした。そのためでしょうが,芽吹き・新緑の時期がずれ込み,山野草の開花状況も10日~2週間ほど遅れているような状況です。少なくとも春の花に関する限りは,過去のデータが役に立ちそうにありません。
終わり