皿ヶ峰,霧中の山野草散策
前回の皿ヶ峰散策からちょうど1週間立ちました。芽吹きの頃の山は1週間空くと様子がかなり変わることがありますので,今回も山野草目当てで皿ヶ峰を散策することにしました。
朝起きるとどん曇りです。霧雨が少し降っているようです。天気予報では終日曇りということなので,予報を信じて予定通り出発します。高速を走っている間はずっと霧雨です。桜三里の辺りは濃い霧で,道路の向こうが霧の中に消えて見えません。
川内IC辺りに来ると道後平野には陽が射しています。高速を降りて皿ヶ峰に向かうとまた段々と曇ってきました。駐車場は濃い霧の中です。幸い,霧雨は直前に止んだようです。霧で薄暗い中,支度をして歩き始めます。
◎今回の撮影機材について:
ニコンのデジタル一眼【D300】を使用しました。レンズは,ニコン純正の接写レンズ【AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED】とシグマの超広角ズームレンズ【SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM】を使いました。
(01)ヤブレガサ
1週間立つとずいぶん大きくなりました。可愛らしいという印象はなくなりました。
(02)ヤブレガサ
霧の風景と組み合わせました。
(03)霧中の登山道
枝がトンネルのようになっているのが面白いと感じ撮りました。
(04)休憩ベンチ
タオルで拭かないいけないほど汗をかいています。今日は山中もかなり気温が高いようです。
(05)霧中の風景
霧の時は,徒然なるままにこんな風景を撮りたくなります。
(06)霧中の風景
35mm判換算で15mmの超広角レンズでこれだけの範囲が写せます。
森の中での広がりのある大樹を撮ろうとするとそれは超広角の世界になります。
(07)竜神平への分岐
この標識が見える辺りから急に明るくなり青空も見えました。晴れています。しかし,振り返ると,濃い霧でなにもかもシルエット状態です。
(08)森の雫
雨の後の森を散策すると,このようなプレゼントが貰えることがあります。
(09)森の雫
何という種類の苔でしょうね?
(10)春紅葉
竜神平で一番目立つ萌黄です。まるでモミジのように見えることから,東北地方では春紅葉(はるもみじ)と呼ぶそうです。
例によって,小屋の横に新設された休憩ベンチでコーヒータイムです。
風が心地よく眠気に襲われました。素直な私は10分ほどベンチに横になりました。
(11)森の雫
発見の喜びです。しかし,陽が射していません。下山の道に入ると曇っています。町の方を見ると雲海のようになっています。
(12)シハイスミレ
雨で少し傷みがあるようです。
私に同定ができる数少ないスミレです。
(13)コガネネコノメソウ
風穴辺りは咲き始めたばかりで撮影には向きません。むしろ,もっと標高の高いところが”旬”です。
(14)アワコバイモ
こんなところに?というような場所に咲いていました。
(15)ヤマエンゴサク
雨でかなり傷んでいます。
(16)エイザンスミレ
これも,私に同定ができる数少ないスミレです。
登り始めの辺りはたくさん咲いています。ただ,咲いている向きが悪いので写せるのが少ないです。
(17)サイコクサバノオ
雫がついていたので,時間をかけていろいろな個体を撮影しました。
残念ながら,午前中は霧の中にあったので花は開いているものはほとんどありません。
(18)コチャルメルソウ
やっと時折陽が射すようになりました。
この花が本当に好きになったのは1週間前です。今回も,陽が射してくれたので,逆光を利用してポートレート風に撮るベストアングルを探しながら時間をかけて撮影しました。
(19)コミヤマカタバミ
1週間前は咲いていませんでした。蕾も小さかったのですが,今回はこの1輪が咲いていました。他に開きかけのが数個ありました。
(20)アワコバイモ
いつもと違う場所で見つけました。
1週間過ぎればもう少し変化があるかと思いましたが,芽吹きの状態も山野草の開花状況もあまり変わっていないという印象で少々拍子抜けしました。
登りは濃い霧の中で薄暗く花を写すには条件が悪かったので,下山時に撮りました。山野草の開花記録としてレポートにしておきます。
◎今回の散策で撮影した写真を25点精選し「写真集」にしてアップしました。
終わり