駐車場に戻ると9時45分でした。愛車に雪が積もっていてガラスは真っ白です。下の方には20cmほどのツララができています。
初山行にしては足腰の状態は負担が少なかったようです。フワフワノ雪がクッションになってくれたようです。これも雪の中を歩くのが好きな理由の1つです。 この後は,今日のもう1つの予定である“白猪の滝”に向かいます。
■冷や汗体験
車で帰路に向かっているときにおそらく道路の凍結によるスリップで自損事故を起こした車があり,その車を救助に来たJAFの車と途中出会いましたが,もう少しで衝突するところでした。こちらは完全に徐行運転をしていたのですが,JAFの車は上りということもありチェーンも装着していたので雪道を普通のスピードでカーブから現れました。正直,雪道をこんなスピードで走るのかとビックリしました。実際は,普段よりはスピードを落としていたのかも知れませんが。
慌ててブレーキをかけましたが,運悪く新雪の下は凍結していてタイヤは止まっても車は止まってくれません。車体が傾きながらじわじわ左に流れます。「あっ,ぶつかる」と思いましたが,ほんの数十センチのところでなんとか止まってくれました。もう少し滑っていたら脱輪するところでした。
「四駆+冬用タイヤ」でも凍結した道の下り走行ではこれが実状です。
JAFの人もビックリしたと思いますよ。そういう表情が一瞬でしたが見えました。冬場の山道ということで対向車が少ないので油断していたのはお互い様ですね。いつもならクラクションを鳴らすのですがつい怠ってしまいました。なにしろ,平日の冬の生活道路ではない山道ですからね。油断大敵です。
こちらの車が滑っているのを見てすぐに,JAFの作業車が止まるや否やバックさせて行動は実に機敏でした。
これだけ滑ったのは私も初めての経験でしたので不思議な気がしました。もっと勾配のきつい凍結した路面のところを走った経験がありますが,今回のような滑り方はしたことがありませんでした。
原因をよく考えてみると路面が凍結した上に積もったパウダースノーの新雪が『摩擦係数』を減らしたのかなと思います。
私は過去何度もアイスバーン状態になった山道では,もちろん安全を確保した上ですが,故意にブレーキをかけて車の挙動を確かめることがあります。これはほとんど習慣になっています。冬用のタイヤも毎年同じ状態ではありませんし,道路の状態も毎回違いますから確かめないと不安です。ちなみに,今の冬用タイヤは昨年末に新しくしたばかりです。
その経験からすると,人が車を降りて立つことができないようなツルツルのアイスバーン状態の場所でも冬用のタイヤを履いているとスピードさえ出していなければきちんと止まってくれます。
ですから,上記を含めて3か所ほどで同じ挙動をした今回のようなことは初めてで,改めて用心しなければと自らへの警鐘になりました。
とにかくスピードを出さないことですね。それと,新雪の下が凍っていると分かったら,少なくとも復路の下りでは面倒がらずにチェーンを装着することですね。谷川に落ちてからでは遅いですから。自損事故の運転手もきっとスピードの出しすぎだと思います。皿ヶ峰に行かれる方は気をつけて下さい。 |