心肺機能と足腰の鍛錬のために石鎚山へ
今年2回目の石鎚山です。先週の平日の休業日は天気予報が悪く,家でやるべきことがたくさんあったので,山行を取り止めました。その結果,10日ほど間が空いてしまいました。遠征を控えているので心肺機能と足腰をもう少し鍛えたいと思い,天気予報ではほとんど曇りマークですが,石鎚山に行くことにしました。
朝起きると空はどんよりとしています。テンションはまったく上がりません。用事がたまっているので家にいたいほどです。ところが,自宅を出て30分ほど走ると,青空が見え始め短時間の間に晴れ上がりました。
これだから,天気予報は良くも悪くも当てにはなりません。当たるのは風の予報だけです。
林道走行中は部分的に尾根の北側から流れてくる雲の中を走ることもありましたが,土小屋に着くとほぼ快晴です。もしかしたら面白い写真が撮れるかも知れないと少し期待がふくらみます。
◎今回の撮影機材について:
レポート用画像は主にコンパクトデジカメのPanasonic<Lumix LX3>を使います。
作品作りはニコンのデジタル一眼<D300>を使用します。例によって,この本体にニコン純正の接写レンズ<AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED>とタムロンのズームレンズ<SP AF17-50mm F/2.8>の組み合わせです。結果的に,後者の出番はありませんでした。
(01)土小屋
午前8時55分,出発。
車がこの辺りにも,駐車場にもけっこう止まっています。さすがに日曜日です。人出も多く,出足も早いです。
(02)瓶ヶ森
これほどの好天が期待できるような予報ではありませんでした。
(03)登山道入り口
今日は「心肺機能と足腰の鍛錬」という目的がありますので,山野草を探しながらダラダラと歩いたりはしません。
少し速度の負荷与えて黙々と歩こうと決めています。
(04)美しき新緑
一番お気に入りの新緑の場所は,まだ若葉の趣が残っています。いつ見てもこのブナ林の深緑は美しいです。
この後,一気に”深緑”になっていくことでしょう。
(05)第1ベンチ休憩所より
紺碧の空です。気持ちよいぐらいに青です。中央奥が石鎚山の岩峰です。
(06)第3ベンチ休憩所
東稜への分岐になっています。上の方から人の声がします。東稜を行っている人たちのようです。
昔は,20kgの荷物を背負ってこの稜線を歩く気はまったくしませんでした。今は,その気は満々ですが,両膝と足首に故障を抱えているので諦めています。
「やりたいことはその時にやっておけ」と熟々感じております。
(07)瓶ヶ森
瓶ヶ森に横たわっていた雲はとれ,北側からあらたな雲が近づいています。
(08)新緑
このポイントもまだまだ綺麗です。
(09)ウナヅキツクバネソウ
暑さで弱っているわけではありません。四国の固有種です。
(10)石鎚山北壁
ここまで登ってくると後数分で弥山頂上です。
この北壁,いつ見ても迫力があります。ほぼ垂直に切り立っています。
(11)石鎚山天狗岳
11時5分,到着。
休憩はゆっくり取ったのですが,山野草を探さなかったのでいつもより15分ほど早く着きました。
(12)シコクハタザオ
頂上付近にたくさん咲いています。
私は特別美しいとは感じませんが,「シコク」と冠が付いているので山野草好きの人には人気があるようです。
(13)弥山頂上
やはり日曜日です,成就社コースからも結構登ってきて頂上は賑やかです。
私たちはその喧噪を逃れて小屋の中に入ります。そして,いつものように味噌汁を注文し持参のおにぎりで昼食です。
昼食の後はコーヒータイムです。小屋の外に出てバーナーでお湯を沸かします。その間にすこし身体が冷えてきました。雲がずいぶんと増え太陽を遮っています。
(14)面河コースを俯瞰
下山する頃には,「曇り,たまに日が射す」という状況になってきました。
(15)新緑風景
せっかくの新緑も陰っていると深緑のように見えます。
(16)ミツバツツジ
登山道の横に咲いているミツバツツジ,こういうちょっとした風景が登山者を和ませてくれます。
(17)ヤマシャクヤク
「登山道から撮れる花を撮る」を旨としている私は,ただ眺めるだけです。
(18)マイヅルソウ
今日初めて一眼レフカメラを取り出しての撮影です。ちょっと気合いを入れて15分ほど撮影に使いました。
撮影中に日が射すこともありましたので,変化のある写真が撮れました。
(19)マイヅルソウのアップ
毎年この場所のマイヅルソウを楽しみにしています。たくさん咲くので被写体の選択肢が多いのと背景を処理しやすいからです。
完全に開くとこのような形になるようです。接写の楽しみはこのような造形美を観賞できることです。
(20)駐車場
結構な数の車です。私たちはこの駐車場のほとんど端っこの方まで下りてきて駐車スペースを見つけました。
山歩きの後は温泉です。気になる花があるので瓶ヶ森にも立ち寄りたいところですが,帰宅してすることがありますので,今日はパスします。途中,対向車に細心の注意を払いながら運転します。
予想通り,何度かヒヤッとすることがありましたが,無茶な運転をする人には会いませんでした。寒風茶屋から国道に下りてやっと一安心です。対向車の心配をしないで済むのは有り難いです。
早速,木の香温泉に向かいます。ついてビックリ,車やバイクで駐車場は一杯です。おそらくこれでは温泉の中でも落ち着かないだろうと思い,そのまま帰宅することにしました。まるでゴールデンウィークの時のようでした。自宅で温泉の元を入れた風呂に入ってやっと今日の疲れが取れました。