一年で一番忙しい時期を乗り越えてホッとすると,やはり山を歩きたくなった。3種類の天気予報を確かめると午前9時以降夜まで「晴れ」とのこと。「本当かいな?」と思いつつも天気予報はやはり信じてしまうものだ。
今回は四国カルストの天狗の森を目的地にした。明るくて見通しのよいこの時期を一度歩いてみたかった。本当は霧氷の頃を狙っていたのだが,遠い(3時間のドライブ)のでかなり確実な情報がないと決断し難い。天狗荘の人にも電話で尋ねたことがあるが,その時は「今年の2月は温かいですね。霧氷はちょっとね〜?」と否定的な回答。それで機を逸してしまった。
今回は最低気温はむしろ高い方(8℃)なので霧氷など期待もしていない。足慣らしに天狗の森を歩いて,帰りに大野ヶ原で美味しいチーズケーキを食べて,秘密の場所で山野草の偵察をして…,と考えていた。
ところが,…
天狗の森の駐車場に着いてビックリ。(@_@)
天狗の森も天狗高原も北側に霧氷が着いているではないか。車の温度計で気温をチェックすると「マイナス1℃」。少し粉雪も舞っている。
町中の最低気温予報が2℃でも高嶺に霧氷が着かないこともあれば,8℃でも霧氷が着くことがある。難しいものだ。
おまけに今日は予報通り風が強い。車から下りると「ゴオゴオ」というもの凄い北斜面を風が吹付ける音がする。この風の中を歩くのかとテンションが下がる。登山道は概ね南側なのでまともに風に吹かれるわけではないと思い直したが,それでも霧氷がなかったら歩くのを止めていたかもしれない。
せっかく遠路はるばる来たのだからと準備を整えて歩き始める。午前9時55分出発。
歩き始めるのと前後して舞っている雪の量が少し多くなったようだ。これが後半から粉雪の吹雪となるとは予想だにしなかった。今の時期に,しかも今日の天気予報を考えると,吹雪の中を歩くとは…。しかし,粉雪で幸いだった。