今日から小さな寒波が来るらしい。霧氷を期待するには1日早すぎると思われるが,休みが今日なので選択肢はない。明日の金曜日が良さそうだなと思いながらも6時起床,7時出発。晴天が期待できるならばもっと早く出発しないと霧氷が着いていてもバラバラと落ちてくる。しかし,終日曇りで雪もあるかもというような天気予報なので,国道が混雑する前のこの時間の出発となる。

実は1週間前の休みにも霧氷を期待して行く予定だったが,二人してなんと寝坊をしてしまって断念していた。そんな日に限って霧氷は着いていた様子だ。窓から見上げる峰峯は真っ白になっていた。


(1)寒風山,駐車場

8時頃に寒風山の駐車場に到着。他に車は無し。

マイナス2℃。

新たな雪は降っていないようだ。霧氷もまったく着いていない。テンションが思い切り下がる。(-_-;)

寝起きが悪かったのかあまりにも眠いので,15分ほど車中で仮眠。

テンションはさっぱり上がらないが,脚の訓練と心肺機能強化のために出発の準備をする。

  

この分だと前回以上に登山道が露出しているはずなのでアイゼンは装着せずにザックに入れて出発した。しかし,少なくなった雪が登山者によって踏み固められた上に凍っている。おまけに最初は傾斜がきつい。上り始めてすぐに家内が大きく滑る。怖いと言うので新品のアイゼンを装着する。私は雪の無いところをアイゼンを装着して歩くのが嫌なのでそのまま歩く。

これがいけなかった。桑瀬峠まで3分の2くらいのところで滑ってしまった。数年前に右足首を捻挫して以来完治しないまま慢性化している箇所をまた捻挫してしまった。瞬間は激痛が走ったが,大して痛みも感じないので,そのまま歩けそうな感じだった。


(2)桑瀬峠

途中から粉雪が舞い始めたが,30分ほどだろうか,その間に薄っすらと地面や笹を覆っている。

画像の白い部分が残雪。グレーの部分が粉雪が積もったところ。

捻挫した足首はほとんど痛みも感じないが,皮製の丈夫な登山靴のおかげだろうと想像がついていたので無理はできない。

しばしハムレットの心境になるが,せっかくきたのでブナ林まで行ってみることにした。少しであっても霧氷を見たかったのだ。

 

(3)頂上は雲の中

この岩場でほんの少し霧氷が確認できる程度だ。

この先にブナ林がある。

 

(4)気になる木

いつもの気になる木。今日はこれをアップで撮影するために望遠レンズを持って来ていた。

 

(5)ブナ林

ブナ林を遠目に見ると北側が少し白く見えるが,中に入ってみると霧氷はほとんど着いていない。近くで見てやっとほんの少し着き始めているのが分かる程度だった。まだ霧氷と言えるような状態ではない。

明日だろうな…。

ここから引き返す。

 

(6)笹に積もった粉雪

降り始めて1時間少々でこの程度になった。気温が低いので融けないのだ。

この辺りもマイナス2℃。

 

(7)家内のアイゼン

前回の山行で昔のアイゼンを使わせて失敗したので,松山のアウトドアー店まで買いに行った。

靴先の部分で1箇所,そして,足首の所で1箇所,合計2箇所で留めるだけの6本爪アイゼンだ。

実に簡単に装着できる。歩いている時にずれることも無い。おまけに軽い。

着脱が簡単なので,今回のように岩や地面が所々で露出しているような登山道では重宝するだろう。

購入金額は約7千円だった。万が一のことを考えれば安いものだ。下山中に,家内は「アイゼンを着けて雪の中を歩くのは楽しい」と嬉しそうに言っていた。プレゼントした甲斐があったというものだ。(^^)v

 

正午頃に駐車場に戻る。他に車無し。

登山靴を脱いで普通の靴に履き替えて歩こうとすると足首が痛い。平らなところなのにまともに歩けない。右足に体重をかけられないのだ。改めて,登山靴というのはすごいものだと思った。アスファルトの上をまともに歩けないような状態なのに,登山靴を履いている時はほとんど痛みを感じないで山道を歩けたのだから。

それはそれとして,帰りの運転が心配になった。何しろ捻挫したのは右足なので,アクセル操作とブレーキ操作ができるだろうか。試してみると普通の操作なら大丈夫そうだ。細い道でバカな対向車と出くわさない限り,急ブレーキをかけるようなこともないだろう。

安心すると小腹が空いてきた。コーヒーを沸かしておやつを食べることにする。時折強い風が吹く。さすがに寒い。いつの間にか,粉雪から普通の雪に変わってきた。


(8)木の香温泉

山行の帰りによくこの温泉を利用する。

温泉に入っている間に本降りとなった。おかげで雪見温泉と洒落こむことができた。

周りが雪で真っ白であれば言うこと無いが,それでも風情があって満足,満足!(^^)

 

(9)雪舞う?川

せっかくなので降雪の写真を撮ってみた。

降雪はフワフワとした感じを出すように止めて写すのが基本。流すと雨のようになる。コツはシャッター速度を「125分の1秒」以上で写すこと。

絞りを調節しても十分なシャッター速度を稼げない時は,デジカメならISO感度を上げればよい。


新寒風山トンネルを抜けて西条側に入っても本格的な降雪だ。雪降る中をドライブするのは今期初めてで,助手席で家内は喜んでいる。まだ2時だというのに,だんだんと暗くなってきてライトを点灯する必要があるほどだ。

途中でみぞれになったが,それもつかの間で国道11号線が近くなった頃には激しい降雪となる。結局自宅に帰り着くまで降雪は続いた。

明日の寒風山は白いだろうな…。


終わり

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