皿ヶ嶺 2006年 5月 5日

ゴールデンウィークの頃は忙しい。この時期でないと会えない山野草がけっこうたくさんあるからだ。昨日は四国カルスト散策から帰ってきたばかりだが,皿ヶ嶺が気になるので午後から出かけてた。風穴の辺りで花だけ観賞し撮影するつもりだったが,実際に行ってみるとせめて竜神平まで行きたくなった。

ゆっくり花を探しながら結局気持ちに素直に竜神平まで行って引き返した。竜神平に着いてコーヒーセットを持ってこなかったことを後悔した。歩き出してから予定を急に変えたので仕方ないのだが…。

ついでに白猪の滝にも行きたかったのだが,竜神平まで行ったために時間切れとなった。

今回も来年のためにこの時期の花情報および新緑情報として記録に残しておきたいと思う。


(1)コミヤマカタバミ

風穴で出迎えてくれるのがこの花だ。結構群生している。竜神平にも咲いているところがある。

白い花は普通に撮っても難しいが,逆光だとなおさらだ。しかし,それだけの価値はあるもので,印象的な写真になることが多い。

 

  

(2)ワチガイソウ

風穴周辺から竜神平まで点在している。

 

(3)エイザンスミレ

このスミレも風穴周辺から竜神平辺りまで点在している。場所によっては群生状態になっている。

同定できるスミレはこの種のみだ。他のは同定を諦めた。あまりも複雑で交配種まで含めると,同定初心者には荷が重い。

 

(4)サイコクサバノオ

四国カルストではまだ花も多かったが,皿ヶ嶺では花期は終わりをむかえ,「鯖の尾」がたくさんできていた。

 

(5)ラショウモンカズラ

まだ蕾だ。去年もこの時期は蕾だったから,今年は当然だ。

 

(6)イチリンソウ

ベニウライチゲの別名が納得できる。

去年のこの時期よりも明らかに蕾が多い。それだけ花期が遅れているのだろう。

 

(7)ツクバネソウ

この個体しか見つけることができなかった。

 

(8)新緑

こういう新緑の風景をもっと撮りたかったのだが,まだ芽吹きがそれほど進んでいなかった。

 

(9)巨木

何の木が忘れたが,この木の枝振りには見るたびに感心させられる。

この木の新緑も今回の目的だったが,芽吹きが始まったばかりで,肉眼ではほとんど分からない。

 

(10)新緑と花

新緑の木が見つかった。やはりこの程度に若葉がないと写真にはなりにくい。

登山道沿いに咲いた赤い花がちょうどよいアクセントとなった。

 

(11)新緑

 

(12)ミツバツツジ

 

 

(13)竜神平

部分的に芽吹きが始まっているが,新緑の写真を狙えるほどではない。

 

(14)新緑

山肌はヤブレガサやハシリドコロの葉が覆って,眩しいほどの春を描いている。

 

(15)ヒトリシズカ

4姉妹のヒトリシズカ。

 

(16)アワコバイモ

 

(17)クロモジ?

ケクロモジが正式名?

 

(18)ミツバコンロンソウ

咲き始めなので,これからもっと大きくなる。

コンロンソウの中ではスマートに見えるところが気に入っている。

 

(19)白いスミレ

白いスミレも何種類かあるので軽々に判断はできない。

 

(20)フタバアオイ

葵の御紋はこの葉をデザインしたものとして知られる。

それにしても変わった花。背景にボケて見えるドングリのような形をしたのが蕾の状態。もう少しすると先が開き,さらに時間が経つとその花弁が後ろに強く反り返り,このような状態になる。

 

(21)ジロボウエンゴサク

風穴周辺ではヤマエンゴサクしか見つけられなかった。見つけ方が下手なだけ?

 

(22)ヤマウツボ

4月28日の画像と比べるとずいぶん大きくなったのが分かる。

 

駐車場まで戻ってからコーヒータイムをとり,山の風と音を心ゆくまで楽しんでから家路に着いた。新緑の旬を逃したくはないので,近い内に再訪したいのだが,天気次第というところがはなはだ頼りない。

終わり

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