Back | 瓶ヶ森…秋彩黎明 2005年10月02日 |
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先日の石鎚山行に続き,今回は石鎚の展望台である瓶ヶ森に行った。目的は「朝焼けの雲海に浮かぶ石鎚山」の撮影だ。 自宅で仮眠をとって2時半に出発。瓶ヶ森林道に濃霧が発生していたら瓶ヶ森まで普段の倍の時間がかかるので余裕を見てこの時間の出発だ。旧寒風山トンネルの高知県側にある茶店の駐車場に着くと満天の星だ。オリオン座が大きく見える。瓶ヶ森に近付くにしたがって多少のガスがあったものの予定通りに瓶ヶ森駐車場に着く。車が一台止まっている。エンジンも切って静かなのでおそらく中で眠っているのだろう。 まだ時間があるので30分ほど仮眠をとる。車の音で目を覚ます。車が一台やってきたのだ。外に出てみると濃霧だ。ストレッチを兼ねてゆっくり身支度をする。その間にも1台到着。前回(22日)は朝露にどっぷりと濡れたので,今日はゴアテックスの雨具を着る。風・防寒対策にもなるので一石「三」鳥だ。 今回はフィルムでの作品作りのために中判カメラとそれに見合う三脚を担いで,闇夜の中をゆっくり歩き出す。駐車場辺りだけでなく,瓶ヶ森全体がガスの中にあるようだ。いやが上にも期待は高まる。この条件ではとりあえず高いところまで行く方がよい,と判断。私の中では「男山の展望台(テラス)」と呼んでいるところまで行くことにする。そこで待機して,その時々の条件で後の撮影場所を決めることにしょう。 展望台に着く。三脚をセットし朝食代わりのおにぎりを食べながら待機。依然として濃いガスの中だ。しかし,そういう状況でもドラマは起こる。日の出の時間をむかえて少し変化が出ている。時折ガスが切れると,青空が部分的に,時には大きく広がっているのが見えた。ガスが氷見二千石原と呼ばれる瓶ヶ森の笹原を走り抜けると,その後に一瞬シャッターチャンスがおとずれることがあるのは経験済みだ。期待に胸膨らむ。 そうこうするうちに様子が分かってきた。石鎚と瓶ヶ森の間の谷から次々にガスが湧き途絶えることがない。それは快晴の中,まるで石鎚山だけを濃いガスのカーテンが覆い隠しているようなものだ。しかも,そのガスが瓶ヶ森の方に始終押し寄せているのだ。 一瞬のチャンスを逃さないために中判銀塩カメラは三脚にセットして石鎚の方に向けたままにしておいて,周囲で起こるドラマは三脚に手が届く位置からデジカメで撮る。
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(1)6時6分撮影 これから想像できるように上空は晴れている。 |
(2)6時11分撮影 日の出の方向のガスは時折染まる。ガスの形が面白いときにシャッターを切った。 |
(3)6時14分撮影 正面の石鎚が気になってフィルムカメラで撮ることはなかったがちょっと後悔…。 |
(4)6時16分撮影 瓶ヶ森には高知県側からガスが吹き上げてきている。 |
(5)6時19分撮影 石鎚山系上空は快晴! |
(6)6時19分撮影 上の写真の左手までの場所はこんな感じ。 撮り方によったら十分作品を創れる条件だ。石鎚にこだわり過ぎたことを反省。 |
(7)6時21分撮影 ガスのカーテンが下りているようだ。 |
(8)6時23分撮影 こういう条件なので当然のように期待していたが,期待に応えてブロッケンが出てくれた。 |
(9)6時55分撮影 太陽が視界に入ってくる位置まで昇ってきた。 |
(10)6時57分に撮影 石鎚は雲海のうねりの中。その前にはガスのカーテンがある。 |
(11)7時2分撮影 時折,ガスのカーテンが大きくなる。 気持ちよいくらい青い空だ。(;_:) |
(12)7時9分撮影 もう1枚,ガスのカーテン。石鎚だけを隠しているようにしか見えない。(^_^;) |
(13)7時11分撮影 カーテンが小さくなって,やっと石鎚が見えてきた。
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(14)7時13分撮影 石鎚が一番よく見えた時でこれくらい。 |
(15)7時17分撮影 高知県側の山の間に雲海が発生。どんどん成長してきた。 |
(16)7時25分撮影 フィルムカメラはこんな風に石鎚に向いて鎮座している。結局,出番はなかった。(;_:) この後,後ろ髪を引かれる思いで,撤収準備。 |
(17)7時42分撮影 「カメラマンの木」のところまで下りてくると,もう石鎚の頂上部は雲に隠れている。
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(番外)私,青嵐のシルエット 三脚の前で頑張っているところ。 ↓に出てくる知人が偶然写してくれていました。縦走路の方から見上げるとこんな風に見えることを初めて知りました。 |
結局,撮影目的は叶わなかったが,期待感でけっこう楽しませてもらった。まあ,山の写真とはこういうものだ。(^^ゞ 駐車場に戻って後片付けして瓶ヶ森を眺めていると最初に来ていた車の持ち主が帰ってきた。向こうが先に気付いたが,旧知の人だった。この人の働いていた店を通じて顔見知りだったのだ。石鎚関連で,お父さんとも顔見知りだったことも分かる。しかも,話をしているうちに,小・中・高校と同窓生であったことが分かった。(^^ゞ 同じクラスになったことがなかったので二人とも気付かなかったのだ。しかも,しかも,何ということか,私のサイトの訪問者でもあった。(@_@) 世間とは狭いものだ,と再認識。旧知の人が同好の士と知ってうれしくもあった。しばらく話をした後に,ホームページのアドレスを教えてもらい,瓶ヶ森での再会を約束して分かれる。 補足: |