私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:タニギキョウ(谷桔梗)

タニギキョウ(谷桔梗)の高画質写真
◎撮影日:2005年 5月 12日      ◎撮影地:石鎚山系     

タニギキョウ(谷桔梗)】の図鑑情報

科+属 キキョウ科 タニギキョウ
花名の由来

谷間のような薄暗い場所を好むキキヨウの仲間,ということだろう。

レッド・データ
生育環境・特徴

山地の暗めの木陰に生える草丈5~10cmほどの多年草。

茎先や葉腋に白色~淡紫色の花を1個上向きに咲かせる。花冠は細く5深裂しラッパ形。花冠はとても小さく,5~8㎜ほどの径しかない。

卵円形の葉は互生し,縁には粗い鋸歯が数個ある。

石鎚山系では薄暗い登山道縁でよく見られるが,全体的に小さく,また弱々しいので,捜すように歩かないと目に入らないかも知れない。

■撮影のポイント:
薄暗いところに咲いていることが多いので撮影には苦労する。対象が小さいこともあり,柱頭にうまくピントを合わすのが難しい。今までに何度も撮影しているが納得のいく写真は撮れていない。小型の三脚を使うのがよい。

花 期 5~8月
識別のポイント

分 布 情 報 北海道 本州 四国 九州
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