私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:シコクチャルメルソウ(四国哨吶草)

シコクチャルメルソウ(四国哨吶草)の高画質写真
◎撮影日:2006年 4月 28日      ◎撮影地:皿ヶ峰山系     

シコクチャルメルソウ(四国哨吶草)】の図鑑情報

科+属 ユキノシタ科 チャルメルソウ
花名の由来

江戸時代に唐人(中国人)の笛をラッパと呼んでいた。中国語では”チャルメロ”とう。”哨吶(さのう)”とも呼んでいた。花がそのチャルメロの先の広がりと似ていたことから命名したようだ。これに,主な自生地の”シコク”を冠した。

レッド・データ
生育環境・特徴

深山の湿り気の多い場所に生える多年草。草丈は20~40cmほどで,腺毛が密生する。茎の上部にまばらにラップ状の花を咲かせる。

■撮影のポイント:
全体の姿を写す場合は,背景が暗く落ち込み腺毛が逆光に輝くアングルを探すのがポイント。

花 期 5~6月
識別のポイント

チャルメルソウの仲間でよく見かけるのは本種とコチャルメルソウ。前者は,花弁が5裂し,後者は7~9裂する。

他に四国が分布域になっているものとしては,オオチャルメルソウ,トサノチャルメルソウがある。

分 布 情 報 本州(中部地方以西) 四国 九州
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