私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:マイヅルソウ(舞鶴草)

マイヅルソウ(舞鶴草)の高画質写真
◎撮影日:2004年 6月 10日      ◎撮影地:石鎚山系     

マイヅルソウ(舞鶴草)】の図鑑情報

科+属 ユリ科 マイヅルソウ
花名の由来

葉全体の形と葉脈の丸みを帯びた線が,鶴が羽を上に広げ舞う姿に似ているところから。

レッド・データ なし
生育環境・特徴

比較的標高の高い亜高山帯の針葉樹林帯の木かげに多く生育する多年草。この花はその丸まったハート形の葉のために花が咲く前から識別が比較的簡単。アルプスなどでも夏山を代表する可憐な花。石鎚山では頂上の厳しい環境の岩場に咲いていることがあり,さらにいとおしく見える。

花が終わったあとの果実も一見に値する。緑色と赤褐色のまだら模様から,次第に初秋には真っ赤に熟し,逆光で見ると宝石のように美しくさえある。

花 期 5~7月
識別のポイント

分 布 情 報 北海道 本州 四国 九州
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