私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:キツリフネ(黄釣舟)

キツリフネ(黄釣舟)の高画質写真
◎撮影日:2010年 9月 1日      ◎撮影地:石鎚山系     

キツリフネ(黄釣舟)】の図鑑情報

科+属 ツリフネソウ科 ツリフネソウ
花名の由来

黄色い花を咲かせるツリフネソウということから。

レッド・データ
生育環境・特徴

山地の沢筋など湿地に生える草丈40~80cmほどの1年草。

紅紫色のツリフネソウとよく似ているが,本種は淡黄色~黄色の花を咲かせるので,識別には問題ない。また,ツリフネソウとは距と葉の形が少し異なる。

石鎚山系ではハガクレツリフネは群生しているところが何箇所もあるが,キツリフネに出会うのは難しい。

また,キツリフネは花がフレッシュな状態のものにはなかなかお目にかかれない。傷みやすいのだろうか。また,咲いている環境のためにフィルムにしろデジタルにしろ色の再現性が悪くて撮影者泣かせになる場合が多い。

ちなみに,福島県を訪れた際に,こちらではなかなかお目にかかれないキツリフネの大群生に出会って驚いた。あるところにはあるものだ,というのが正直な感想だ。

■撮影のポイント:
何と言っても花弁に傷みのない個体を見つけられるかが最大のポイントです。デジタルでは黄色のディーテールが再現できるように露出に気をつけたい。

花 期 6~9月
識別のポイント

分 布 情 報 北海道 本州 四国 九州
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