私にとって山歩きの大きな楽しみの1つは山野草たちとの出会いです。登山道沿いには季節の移ろいとともに様々な種類の花が咲いてくれます。登山道の目立つところに大きな花を咲かせている花もありますが,多くはひっそりと目立たないように咲いている小さな花たちです。 一度山野草の魅力を知るとスポーツ登山よりも心の癒しの方を優先するようになり,必然的に山行スタイルは“スロー登山”になります。そんな心癒される山野草に出逢ったならば,フォトジェニックに撮ってやりたいと思い“ポートレート”風に撮っています。

花名:エビネ(海老根)

エビネ(海老根)の高画質写真
◎撮影日:2005年 5月 15日      ◎撮影地:四国カルスト     

エビネ(海老根)】の図鑑情報

科+属 ラン科 エビネ
花名の由来 地下で球根が連なっているのだが,その姿が海老の背中に見えることから。
レッド・データ
愛媛県および環境省は「絶滅危惧2類(VU)」に指定している。
生育環境・特徴

雑木林など林内に生える多年草。根生葉が2~3枚あり,長さ15~25cmほどの大形の長楕円形で多数の縦じまがある。4~5月頃に高さ20~40cmの花茎を伸ばし,先に径1~1.5cmほどの花を10前後つける。

典型的なエビネの花色は,萼片と側花花が暗褐色,扇形に3深裂した「唇弁」は白色~淡紅白色であり,この部分が一番目立つ。しかし,エビネは色の変化が多いことでも知られている。(上に掲載のエビネは,唇弁が淡紅色なので「アカエビネ」かも知れないが,勉強不足のため断定はできない)

県内では,昔,山野草ブームの時に目を付けられた中にエビネがあり,乱獲されたために数が激減したと聞く。

■撮影のポイント:
全体を写すには背景処理が難しい。図鑑的写真は簡単に撮れるがポートレート風に撮るにはいかに背景を単純かできるかだ。ラン科は造形美をねらって花冠のアップもぜひ撮ってみたい。

花 期 4~5月
識別のポイント

分 布 情 報 北海道 本州 四国 九州
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