【アワコバイモ(阿波小貝母)】の図鑑情報 |
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科+属: | ユリ科 バイモ属 |
花名の由来: |
貝母は,鱗茎(地下の球根)が半分に割れて,中から新しい球根が生えてくるが,その際の外側の球根が貝の殻に見えることに由来するらしい。さらに,中国産のバイモよりも小形なので,「コ」を付けた。小貝母に地域性を表す「阿波」を冠したもの。 類種に,コシノコバイモ(新潟県産)・トサコバイモ(高知県産)・ミノコバイモ(岐阜県)・カイコバイモ(山梨県)などがある。 |
レッド・データ: | 愛媛県では「絶滅危惧2類(VU)」に,環境省は「絶滅危惧1B類(EN)」に指定している |
生育環境・特徴: |
落葉樹林の林床や林縁に生える草丈15cmほどの多年草で,四国の固有種。愛媛県では絶滅危惧種に指定している。 背景に溶け込むような色なので地味で目立たない。普通に歩いていると気が付かないどころか,そこに咲いていると教えられてもすぐには見つけられないこともある。 葉は披針形で,花冠下には輪生する3枚の葉があり,その下には対生する2枚の葉があるのが面白い。茎先に1個の花を下向きにつける。花の形は釣鐘形で,花被片は6枚。暗紫色の網目模様があり,類種よりも濃い。葯は赤紫色~紫褐色。 花の形や色などの外見はミノコバイモによく似ているようだ。 いわゆる『スプリング・エフェメラル』の1つ。 |
花 期: | 3~4月 |
識別のポイント: |
網目状の斑紋が明確なのが特徴。下から覗き込まないと確認できないが,葯は赤紫色~紫褐色。 |
分 布 情 報: | 四国 |