「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは,学問的な言葉ではなく情緒的に,しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが,実際には種によっては標高差などの要因もあって初夏に咲くものもあります。ですが,そのイメージはあくまでも「つかの間の春を生き急ぐ小さくて可憐な花の妖精たち」だろうと思います。
写真集 No.8 -雪割一華-

ユキワリイチゲ(雪割一華)

  • カメラ:デジタル一眼レフカメラ PENXTAX K10D
  • レンズ:TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO

◎撮影メモ:2005年3月20日撮影   ◎撮影地:愛媛県東温市

まだ冬枯れの装いが濃い林床に春の近いことを教えてくれる春告げ花,雪割一華が本格的に咲き始めるのは我がフィールドでは3月に入ってからです。しかし,早い個体は1月下旬くらいから咲き始めますから,雪を割って咲く姿が見られるかも知れません。愛媛県内では3箇所の滝で自生を確認しています。滝の音にも負けないくらい賑やかな妖精たちの宴会を毎年楽しみにしています。

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