「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは,学問的な言葉ではなく情緒的に,しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが,実際には種によっては標高差などの要因もあって初夏に咲くものもあります。ですが,そのイメージはあくまでも「つかの間の春を生き急ぐ小さくて可憐な花の妖精たち」だろうと思います。
写真集 No.16 -西国鯖の尾-

サイコクサバノオ(西国鯖の尾)

  • カメラ:Pentax istD & K10 & Nikon D300
  • レンズ:TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
  • レンズ:NIKON AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

◎撮影メモ:2005年~2009年撮影   ◎撮影地:愛媛県・高知県

落葉樹の森がようやく芽吹き出そうとする頃になると,いつの間にか冬枯れの後の落葉の間にサイコクサバノオの極小の若葉が遠慮がちに展開しています。それからあっという間にこれまた極小の花を咲かせます。咲いたと思ったら次に会ったときは名前の由来となっている特徴的な実を着けています。愛らしい山野草の代表格という印象です。

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