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撮影ポイント(5):瓶ヶ森林道

瓶ヶ森林道の概略

◎寒風茶屋〜瓶ヶ森〜土小屋(全長26.5km)

旧寒風山トンネルの高知県側の駐車場(寒風茶屋がある)に林道の入り口がある。そこから,瓶ヶ森までは16.7km。瓶ヶ森から「シラサ峠」,寺川経由の石鎚公園線との合流地点である「よさこい峠」を経て土小屋までが9.8kmある。

古い資料には「未舗装」とか「断崖のダートコース」などと紹介されていることもあるが,今ではりっぱな完全舗装道路だ。道幅こそ余裕はないが小型バスも通るほどなので早め早めに離合に備えればそれほど問題はない。

ただし,最近では舗装化のおかげで,特に5月のゴールデンウィークおよび秋の紅葉シーズンの連休は混雑する。山道の運転に慣れていない観光客が急増するので運転には細心の注意を要する。また,正午頃は瓶ヶ森にある2つの駐車場がほぼ満杯になる。(この混雑期に安全に運転をするには,行きも帰りも暗い時間帯を利用するのがよい。車の数も少なくなるし,対向車はヘッドライトで遠くから視認可能だからだ。ただし,景色は楽しめない。(^_^;))

寒風の林道入り口からほぼ稜線の南面を走るので,谷を左に見ながら同時に右前方に伊予富士や西黒森などが連なる稜線を見上げながらの運転になる。瓶ヶ森に着くと右に視界が開け西条市側が見える。駐車場の奥に台形の姿をした石鎚山が鎮座している。

瓶ヶ森を過ぎると再び稜線の南側を走るので左の高知県側が見える。シラサ峠までくると右に石鎚山が見える。この後は伊吹山の北面を走る。ところどころで石鎚山が見える。よさこい峠で左折すると石鎚公園線を下り寺川・長沢経由で国道194号線に出る。土小屋に行くには左折しないで岩黒山を前方に見ながら稜線の北面を直進する。数キロで土小屋に着く。

寒風茶屋の標高は約1150m,土小屋は1492m。西黒森と瓶ヶ森間あたりが一番高くなっており1700mを超えると聞いている。峠と名の付く2箇所は1400mほどの標高だろう。りっぱな山岳道路と言える。

ついでながら,土小屋からは石鎚スカイラインとつながっており,下りきった所が面河渓谷で有名な旧面河村(現久万高原町)だ。さらに国道33号線まで進むと松山方面に出ることができる。

補 足:
(1)道路補修工事のために通行止めになったり時間制限がかかることも珍しくはないので--大雨の後は特に--事前の情報収集を行った方がよい。

(2)林道の途中で撮影のために駐車する場合は他の通行車両の迷惑にならないように必ず離合できるスペースを見つけてそこに停めること。またその際はエンジンを切るのが環境に配慮したマナーだ。
   

 

春・秋の風景

焦点距離:50mm相当

林道沿いには春景・秋景を狙える所が点在している。特定の場所に限定できないので実際に走って「綺麗!」と感じたところがポイントだ。

 

石鎚山と子持権現

焦点距離:70mm相当

瓶ヶ森の数キロ手前。台形の石鎚を写すことができる。右手前のピークは瓶ヶ森にある子持権現。

 

瓶ヶ森(男山)

焦点距離:24mm相当

瓶ヶ森の駐車場をすぎた所にある左カーブ付近。ベンチがある。

 

石鎚山

焦点距離:24mm相当

上と同じ場所。

24oでこれだけの範囲が写るので50o前後の焦点距離を使うことが多いだろう。

 

石鎚山

焦点距離:24mm相当

シラサ峠

24oでこれだけの範囲が写る。

 

石鎚山

焦点距離:70mm相当

上と同じ場所で焦点距離だけを変えて撮影。

条件によって24o〜85oくらいまでが使えるだろう。ススキを手前に配して石鎚山を写せる数少ないポイントの1つでもある。

 

石鎚山

焦点距離:70mm相当

シラサ峠とよさこい峠の間。

石鎚山と瓶ヶ森の間に雲海が発生している場合,この写真のように雲海の端がここまでかかっている場合が多い。

薄い山霧や雲海が発生している時が狙い目。