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山岳風景撮影機材…35o判機材

◎35mm判機材…現時点では銀塩カメラのみで撮影

写真撮影を趣味として始めたころはキヤノン製のカメラとレンズを使っていましたが,主テーマが山岳写真の分野になってからはコンタックスとその純正レンズに切り替えて現在に至っています。私の山岳風景写真のほとんどは逆光・半逆光で撮影するために,逆光に強いレンズが必要だったからです。

■主カメラ:CONTAX RTSV
今では珍しくなったマニュアルフォーカス(MF)カメラですが,山岳風景写真ではむしろオートフォーカス(AF)カメラよりも使いやすいのではないかと思っています。基本的には前景から遠景までピントが合うように被写界深度を意識して撮影するので,視認し易い絞りリングと被写界深度目盛が付いているレンズが使いやすいからです。

また,このカメラの特徴の1つは視野率100%のファインダーですが,厳密な構図をとる際には必須の条件であるとさえ思っています。実際,使ってみると実に気持ちのよいものです。視度補正機能による微調整でさらにファインダーを見やすくなります。

微妙なブレを心配しないといけない条件下で撮影する場合は「ミラーアップ機能」が重宝します。

■副カメラ(1):CONTAX 159MM
最初に購入したのがこのカメラです。今では出番は少なくなりましたがまだ現役です。

■副カメラ(2):CONTAX S2
コンタックスシリーズの中で初めてのメカニカル・シャッターを搭載した完全機械制御式のカメラです。要するに,電池なしで撮影できるというある意味「優れもの」的ユニークなカメラです。測光方式として中央部重点平均測光ではなくスポット測光を採用している点もユニークです。電池が要らないので山でバックアップとして使うには理想的なカメラです。

◆レンズ全般について
レンズは「逆光に強い」という理由で純正レンズのみを使用しています。同じ理由で純正といえどもズームレンズはアルプス遠征以外では使用頻度は極めて低いです。機材を減らす必要があるときに出番があるという感じです。体力が落ちてきたことを考慮すると,山での望遠ズームの出番は増えるかもしれません。(^^)

コンタックス用ツァイスレンズの絞り羽根の形状には問題があり,背景のボケた点光源に絞りの形が現れるような条件ではその欠点が顕著になります。幸い,山岳風景撮影ではあまり問題となりませんが,高山植物のマクロ撮影のような条件下では絞りの選択にも気を使う必要があります。

この問題はポートレートレンズと称されるようなレンズについても同様です。ただし,後期型ではかなり改良されているものもあります。

コンタックス用の最大の欠点はその「重量」でしょう。とにかく重たいです。しかも大きいです。自重だけでも持て余している昨今ではこの重さが堪えています。(^^ゞ

■広角系レンズ:
 Distagon T* 18mm F4 MM
 Distagon T* 25mm F2.8 MM ←お気に入り
 Distagon T* 28mm F2.8 MM
 Distagon T* 35mm F2.8 MM ←お気に入り

撮影ポイントによって携行するレンズをこの中から選びます。25oと35oは常用レンズです。28oは25o+35oの代わりに携行します。特に,アルプスでの撮影で機材を減らしたいときに使ってきました。18oは常時携行するレンズではなく,特別な撮影意図がある時のみに携行します。

■標準系レンズ:
 Tessar T* 45mm F2.8 MM
 Planar T* 50mm F1.4 MM ←お気に入り
 Makro-Planar 60mm F.2.8 C MM

撮影ポイントによって携行するレンズをこの中から選びます。60oはマクロレンズなので高山植物・山野草を写す目的がある時は標準レンズ代わりに携行することがあります。

■望遠系レンズ:
 Sonnar T* 85mm F2.8 AE
 Makro-Planar 100mm T* F2.8 AE ←お気に入り
 Sonnar 135mm T* F2.8 MM
 Sonnar 180mm T* F2.8 AE ←お気に入り

望遠系レンズは意外に使用頻度が少ないです。 この中では,100oはマクロレンズなので高山植物・山野草を写す目的がある時は望遠レンズを兼ねて携行することがあります。望遠接写をやる可能性がある場合には180oを携行します。

■ズームレンズ:
 Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.4 MM
 Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 MM

逆光時のフレア・ゴースト対策から,山岳風景写真ではズームレンズは極力使わないようにしてきました。携行する場合は,機材を減らしてザックを軽くしたい時です。一番使ったのはアルプス山行の時でした。たまにしか出かけない自分のテリトリー以外の山域で「作品」をものにするのはかなり難しいので,機材選択では拘りを捨てて機動力を優先することにしています。(^^)

●フィルター
レンズ保護用フィルターを常時使用しています。PLフィルターは,水面の反射などを取って色に深みを出したいときなどに限定して使用することがあります。一応,常時携行しています。渓谷や滝の撮影ではNDフィルターを使用することがあります。

●フィルム
昔はコダクロームを使用していましたが,ベルビアが誕生してからは主にベルビアをずっと使っています。感度が100になったので使いやすくなりました。最近はベルビアFを試験的に使っています。

●三脚:ジッツオ製
歩行距離が長いときは中型のカーボン製のものを使用します。比較的短距離の歩行で中判を併用する場合はアルミ製の大形のものを使っています。中型のセンターポールは一番短いものと交換しています。理由は,ブレ対策としてセンターポールを使用しないためと,山野草撮影のためにローアングル撮影がしやすいようにするためです。

注意:画像はメーカーの許可を得て使用しています。