■ ルーペ

元々はフィルム上でピントを確認するために購入したものです。フィルム全体は径の大きなルーペで，そして部分の精密なピント確認はこのルーペで行っています。

しかしながら，最近は花の同定を行うのになくてはならない道具になりました。

類種を同定するためには肉眼では見えないような，例えば，茎に微毛が生えているかどうか，あるいは直毛であるか毛先がカギ形に曲がっているかどうか，などを確認する必要があります。そういう場合に，フィールドで威力を発揮するのがこの種のルーペです。

上の製品は，低倍から高倍まで３段階の倍率で使えます。つまり，２枚に分かれていて，片方が３倍，もう片方が６倍，両方使えば９倍になる，という訳です。

この製品が現在も発売されているのか，それとも製造中止になったのかは知りませんが，他メーカーの類種でもまったく問題ないと思います。フィールドではやはり最大倍率を使うことが多いです。したがって，フィールドで花の同定のために使うことを前提にこれから購入を検討される場合は，倍率の高いもの，最低９倍，できればそれ以上の倍率があるものを選択された方がよいでしょう。私自身ももう少し倍率が高いものがあるのなら欲しいと思います。

この製品は紐をつけるところがないのでフィールドで無くしはしないかといつも心配しながら使っています。欠点と言えば，それくらいしかない優れものです。