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■石鎚山の紹介 愛媛と高知の2県にまたがるようにして石鎚国定公園(1955年指定)があり,その中に石鎚山脈が含まれます。愛媛県の東部に位置する石鎚山はその主峰であり標高1982mあり,3000m級のアルプスの峰々には及ばないものの,近畿以西の西日本の最高峰です。 頂上からは,北に西条平野,その向こうに瀬戸内海が望まれ,さらに気象条件に恵まれれば中国山地の大山が見えることもあるようです。(現在,大山が見えるのは極めて稀です。私自身はこの18年間で1度だけ旧山頂小屋の人に教えられそれらしきものを見たことがあるだけです。) 西の方に目をやると,松山平野とその沖に浮かぶ小さな島々,中国・四国地方では「森」は時として「山」の意味になる。手前には西ノ冠岳,その左には二ノ森,その奥に三ノ森,堂ヶ森とつづきます。その遥か奥には,九州の山々が見えることがあります。主には久住連山と阿蘇山です。空気が澄んでいる午前中には阿蘇山の噴煙も観察できるときがあります。 東には大きく瓶ヶ森(「かめがもり」と読む)が鎮座し,さらに伊予富士,笹ヶ峰などがつづきます。その遥か奥には徳島県の剣山(つるぎざん)を見ることができます。天気がよくて東方面に雲海がなければ剣山や三嶺は大抵見ることができます。ただし,詳しい人に聞かないとどの山影が剣山なのか判断するのは難しいかも知れません。 南方面に視線を移動すると,名も知られぬ山々が幾重にも深く連なっています。日本アルプスの登山経験が豊かな登山者もその多くが「四国は意外に山が深い」という感想を残されて下山されるほどです。 そういう石鎚山も現在では登山するには比較的楽と言えるでしょう。1968年(昭和43)に北麓の西条市西之川から中腹の成就社の間近までロープウェーが開通し,70年には東に延びる尾根筋の土小屋まで石鎚スカイラインが通じたからです。このおかげで山頂からの眺望やシコクシラベの白骨林などの景観を,一般観光客も気軽に楽しめるようになった反面,特にスカイラインの建設においては自然破壊があったことも事実です。 |